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ひまつぶし

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「クラブBA」会員による個性豊かな投稿を集めました。 ジャンルは様々。音楽、料理、サーフィン、スニーカー、電車、競馬、ペット、写真etc. 内容は、ライトなものからディープなも…
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#note

心にやさしさが帰る音色 /SDGsへも貢献する 茶谷産業の国産オルゴールボックス

色を持つ音がある 温度つたわる音色がある 時間をあやつるメロディがある ゼンマイ仕掛けの木の箱はメロディを奏でる 木目うつくしい木箱の中で 小びと楽団は陽気にメロディを演奏する ゼンマイ仕掛けを隠れ蓑に 粋な小びと楽団たちは 奔放に自由に、 陽気に元気に、 ときに しみじみ寄り添うように、 冷静に正確に美しい音色を奏でる 無機質なはずの金属ピンが弾く音は 音階と長短を調べる 音の余白すら これまたなんとも心地がよい 慌ただしさから ひととき身をはなすよう 追いかけ

流れるもの流れ去るもの 留まるもの残るもの蘇るもの /&THE NEW COOL NOTER(10月度部門有志)文集お知らせ

ときは流れる 流れ去る 風のように 水のように その一部が記録として残り 記憶に留まる 慌ただしく目まぐるしく忙しい現代は、流れ流れゆき 流れて流れ去る繰り返しだ なにかしら残るものを 何かしらの足あとをと望むひと 、流れるまま抗わぬものが混在する われこそ残るにふさわしいと肩に力はいり策に溺れ消えゆいたもの 、流れゆいて本望との低い自己評価を他者がいとしく後ろ髪ひき伝え残るものが混在する 流れゆいても存在していた事実が消されることはない 流れゆいた 流れ去ったと

小さなきっかけを紡いだら / & THE_NEW_COOL_NOTER賞 募集告知

小さなきっかけつむいだら 今日の自分になりました 小さなきっかけあつめたら 今日の自分になりました 小さなきっかけ気づいたから今日の自分になりました 小さなきっかけやり過ごし いまの自分になりました 小さなきっかけ気付かずに いまの自分になりました 小さなきっかけやや逃がし いまの自分になりました 振り返ると すべては小さなきっかけから ジーンズの右ポッケにいつもいる糸くずをいとおしく撫でる 背中おされ 手さしのべられ 声かけられ 後ろがみひかれ 昨日

こどもの かのうせいは むげんだい ∞ /ひとつのブロックがミライを拓く!

こどもたちが じぶんたちで つくるみらい 、じぶんたちでつくる しゃかい 1人の教師が40名の子どもの前に立つ 黒板を背に教科書に沿い指導する風景 学びや教育という言葉から そんな風景が想像される 45分ごとに教科を違え 一限の始まりは数日前の記憶を起こすことから その作業に5分は要してしまい 教師のスタートダッシュに後れをとる 40名の子どもたち 、どれほどの自主性・自発性が期待されているのだろう テストの数字の大きさに一喜一憂 不得手な科目が あぶりださ

ボードゲームから学び 習慣を作る / 歯の王様をまもるゲーム

アナログ感が温かいボードゲームが再認識されています。 色つき自動車ゴマに人物ピンの家族を増やしていく「人生ゲーム」、社長イスゴマと同色ビルを積み重ねていく「億万長者ゲーム」、野球盤、モノポリー… 勝ち負けを争うだけではなく、楽しむだけでもなく、人と向き合い自然に会話が生まれるコミュニケーションツールとして遊びながら身につく知識や習慣も大きな魅力です。 "遊び"を通した学びや習慣は、頭ごなしや強制とは違って大人になっても自ら率先して続けていけるものです。 ボードゲームを

みどりいろマジック / 水出しで楽しむ本格緑茶

美しい みどりいろ を眺める  おうち時間の森林浴気分 芳醇な茶の香りが すすーと鼻に届き心のネジをほどく 氷とグラスが触れるカラリの一音に体温も一度さげる 日常に摂るお茶の味とありがたみ、由来する成分は身体の内側から一日の気分を上げる  * 茶の みどりいろ に祖母を浮かばす 季節が濃淡を選び  暦は温度を決める なにげない異なりに心づかいが伝わる 母には「内緒」 と台所の隅に渡される小遣いを懐かしく思い出す 茶を前にすると 記憶のやさしい抽斗が開く /

″身体のリズム″と 受け入れて書き込む「手帳」 /生理という生理現象

自分を知ること 、自分を知るため。 女性だからこそ 、女性ならでは。 輝かしい日々を多く過ごすための考えかた 、捉えかた。 少しの発想の転換で 心持ちは大きく変わるものです。 周期的に憂う、不安になる、悩ましい、という女性が多い生理を 、自分らしく健康的に生きるための”日常のリズム”へ落とし込むための「生理手帳」。 生理手帳を知った女性から多くの声が記されています。  生活の乱れっていうのは、生活習慣病につながると思います。 同じように生理不順や、更年期を迎え始め

”農”という字を かっこよく思えたとき 大人になった気がした

ゆうのうえん/SHONAN ×ヒロ 小学時 農 という字のかっこよさを知らなかった 教師や親を責める気はなく 悪友へ転嫁もしない 自分が その思慮を持ち具えていなかった 社会や国語で出てくる 農 の言葉は あまりにも日常すぎるためか、どこかユーモラスなものに感じた       * 昨日、今日の食したもので生きていないものは何もなかった わたしたちは 命をいただき命をつむいでいる 昨日今日どころか生まれてこのかた 生命を経たものしか食していないのだ 母の胎内の

ひとは しぐさで大切な誰かを思いだす

ティーカップを口へ運ぶしぐさが好きだ 小指だけ自然に少し離れる すましているわけでなく ピンと伸びているわけでもなく 左手は 温度を手のひらで楽しむようしっかり添わわる 両手で持ちあげるほど重さはないのに そういうしぐさをいつもしていた 白いろのティーカップ 砂糖はスプーン半分に申し訳程度 紅茶の温度が下がる味変も楽しむように時間をかけて しぐさ が大切な誰かを思い出させる 目にしたものが大切な誰かを思い出させる 言葉が大切な誰かを思い出させる 名詞が大

存在という価値/消費者という職業 存在という職業/消費者という価値

思うように時間を過ごせないひとがいる 思うような生活が叶わないひとたちがいる ふつう という言葉はときにあばれ 暴力をふるう いろんなひと がいる 、そして色んな人がいる 勤労  納税  教育 このハードルは実は高い 勤労の権利を有すること が冒頭にうたわれているのに  労働と義務との関係は誤って使用されることが少なくない いろんな職がある 、そして色んな職がある 存在の価値は とても高い 消費の類義語にもなりえるから 能力とか優劣、貢献や順列や生産性のよ

のぼるさか くだるさか / 第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 告知

のぼる坂ってのは労力を要し苦しいものだ 重力に抗い その場所より上方へ あゆみを進める 苦しいときってのは のぼりざかだったりする のぼりざかは 右肩あがりなんていわれる 今いる場所より上方へ向かい上昇の比喩もする 登った上方からの景色は さぞ見晴らしよかろう ぐんぐん ぐいぐい めきめき どんどん よい言葉として耳にすることが多い

風に冷気が混じるころ

風に冷気が混じるころ 緑の草木は思い始める 風の温度が抜けるころ 盛夏は過ぎた思い出に 風が素肌を刺したなら 年は瀬にむけ数え歌 正直な緑は 黄へ紅へ 緑まま 留まろうなど欲をみせない 黄に映っても 紅に映えても 緑の実直な心意気は変わらない それでも緑は緑 だからお願い そばに置いてね ときの過ぎゆくままに 川の流れのように こころが揺らいだとき 庭をながめるとよい 叶わぬなら 緑をさがすとよい 庭には二羽 にわとりがいる 一羽は 一話

ぼくらみんなが 生きている /THE NEW COOL NOTER賞告知

ぼくらみんなが 生きている 生きているから 伝わったらうれしかったり 伝えたいことがある ぼくらみんなが 生きている 生きているから うまくゆかなかったり いきちがったりする ぼくらみんなが 生きている 生きているから 疾患や困難があったりもする ぼくらみんなが 生きている 生きているから ちょっとしたうれしさ よろこびで立ちあがったりできる てのひらを空に透かしたり 胸にあてたりすると どろどろ だったり さらさら だったり ちしおがながれてる どくどく

庭には神が宿る / 神の手がとどく庭という場所

庭には神が宿る / 神の手がとどく庭という場所 生命が息吹き 時間経過は成長と変化をもたらす 小さな小さなタネ一粒 風に吹かれ着せば そこは緑に覆われる 雨はじかれる 人工物に当たる雨粒と 、自然由来:石の撥ね退けるさまは異なる 質感や弾く角度が異なれば 軌跡も音も異なる 石が撥ね退けた雨粒を美しいと感じる これは好い庭の条件だ 雨しみいる 雨を受け容れるため 沁みいる余白を残した土と緑 土が受け容れ そこに沁みゆく雨には温度がある 沁み入る雨を愛おしいと