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人事異動の季節

こんにちは 3月は卒業や人事異動の季節。別れの寂しさと新しい出会いへの期待。

粛々と受け止め

 社長業をやっていた頃、3月になると顧客(取引先)の人事異動に注意してた。顧客の多くが地方公共団体だったので、春の定期的な人事異動は避けられない風物詩。
 思いもよらぬ異動や、念願かなっての異動など、悲喜こもごもの3月だった。新しい事を始めようと、部外者の私も助力し、さぁこれから、という時に異動ってことも少なからず。なんてこった!
 「残念ですねぇ・・・でも、これも天啓だと思って、新天地でのご活躍を祈念します」と、伝えるしかなかった。

 役所に限らず大企業でも、キャリアアップと慣れ合いや癒着をなくすために、定期的な人事異動を繰り返す。多国籍起業や全国展開してる企業では、遠隔地への異動などもある。そういうマネジメントスタイルの組織は少なくない。逆に研究職や専門職では、一つ所で道を極めるマネジメントスタイルになりがち。
 会社組織なんて、たかが数百年の歴史。何がベストなのか、未だに手探り。試行錯誤の長い長い実験は、いつまでも続く。

別れは出会いの始まり

 3月は卒業の季節でもある。中退しない限り、誰にでも卒業の時はある。卒業の晴れ姿を見届ける保護者は誇らしいのか、切ないのか。卒業生を見送る先生方はホッとするのか、寂しいのか。いろいろな感情が湧き起こるのが卒業式なはずだけど、自分自身の卒業式は、何の感慨も残ってない。忘れてしまった。
 ウチの子たちの卒園式では、緊張で笑顔がなかったなぁ。高校の卒業証書の授与の際にバク転した、と妻から聞いて驚いていた事もあったな。
 もっと、子供たちの卒業式に出ておけば良かった、と思っても、もう二度とない卒業式。後悔先に立たず。
 まぁ、卒業したからと言って人生が終わるわけではない。
 さぁ、鐘を鳴らせ。始まりの時だ。

出会い直し

 出会った頃は、ただの気の合う酒飲み友達。
 起業したてで仕事はあんまりないけど、夢や理想は山ほどあった。「環境を大事する社会を築くべきか、環境に“も”配慮した世の中にすべきか」等々を仲間と語り明かしてた。5年、10年経ってから、一緒に仕事をするようになった人もいる。
 なぜか、自分よりも年上の方々とのお付き合いが多かったので、私が還暦過ぎに社長業を引退する頃には、既に一線を離れた方々がたくさんいて、志半ばで亡くなってしまった方も少なくない。いくつもの会社が無くなった。
 そして、私も還暦を過ぎ、現役を引退した。
 順番なんだ。

 今は、私の後を継いだ者たちが、奮闘している。頑張れ。
 もう、私に戻る場所はないけど、進む道は拡がっている。私も新しい世界で、新しい仲間と、新しい世界で地保を築いていこう。

 いつか、新しい形で、出会い直しがあるといいな。


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