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来し方(1) - ルーツを探す旅
目的は、これまでを振り返り、これからを考えること。来し方行く末ということで、きっかけがどこにあったのか、を考えてみる。
来し方、つまり今までどんなことを実践してきたか、という側面と、行く末、つまりそれが自分をどこへと導くのか。
イメージとして思い浮かんだのは、男性学というキーワードを軸とし、そこをめぐるらせん階段としての個人的履歴。
そして、今回は「来し方」の1回目。
出発点はどこだろうと改めて考えてみると、まず思い浮かぶのはアジア学院のワークキャンプに参加した19901991年の夏。
アジア学院というのは栃木県西那須野にある農村指導者養成学校。アジアの農村指導者を養成する専門学校として1973年に設立された。アジアをはじめアフリカや欧米諸国からやってくる学生は約一年間滞在し、農業技術だけでなく、農村のリーダーとなるための様々なことも学ぶ。
ワークキャンプというのは、アジア学院に滞在し、彼らと同じ体験をすることで我々自身も学び、気づきを得るというスタイルのキャンプだ。
その頃の自分自身が、何かを探していたのは間違いない。自覚的にせよ、無自覚的にせよ、20歳前後というのは何者かになろうともがく年代だ。人生は思う通りには決してならないこと、自分のなりたい誰かにはなれないこと、を経験で学び、しかし生きていかなければならないと理解させられる。
じゃあどうする?
ワークキャンプに参加したきっかけは、友達に誘われて単純に面白そうだと思ったから。特に深い理由はなかった。これという志もなかった。とりあえず、何でもやってやろうという気分だった。
結果、単純に面白かった。
そして、それだけではなかった。アジア学院で学ぶ学生はもちろん、キャンパー一人一人の個性にも大変な刺激を受けたのだ。文字通りカルチャーショックだった。
今日の僕は、ここから始まったのだ、たぶん。
ワークキャンプをきっかけに、世界を知りたい、見たいと思うようになった。
それは、翌年のインド、バングラディシュ、タイへのワークキャンプ参加につながるのだが、それはまた次の話となる。
(2023年6月6日追記:1990年を1991年に訂正)
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