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シリーズ「パラグライダーで墜落。そして入院」

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パラグライダーの大会でまさかの墜落。硬い地面に叩きつけられながらも数々の奇跡でなんとか生きのびる。手術や治療のことから心の動きまで様々なことを時系列で語っています。
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#理学療法士

体も心もレッツ☆ブートキャンプ ~第32話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落して2ヶ月と5日程経った頃のお話です。 人というのは認識の仕方や捉え方を変えることで対象に対する印象、感情、思いは大きく変わるものです。この入院生活において、あることの捉え方を変えようと思いました。 それはリハビリについての認識です。マッサージ、ストレッチ、筋トレなどやること自体の認識は正しかったです。でもこんなにハードできついものだなんて全然しらなかった。。。。想像の何十倍もきつい。。。 これが、、、リハビリ・・・? リハビリってこんなにハードなの??? となった

パラグライダーで墜落。そして入院。その27 ~2/3荷重へ〜

墜落して1ヶ月と20日程経った頃のお話です。 前回投稿したように心は大きく乱れていましたが、友達の言葉のお陰で一筋の光が見えて落ち着きはじめていっています。 奇跡を起こした理由、生かされた理由をこれからゆっくり探して行こうと思います。 さて、心がどんな状態であろうとリハビリは毎日3回、必ずあります。私もそこはしっかり気持ちを切り替えて取り組むようにしています。 そんな中、リハビリが新たなステップへ進みました。 左足のかけていい荷重が体重の1/3から2/3へとステップアッ

「K」のつく療法士には気をつけろ ~第25話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落して1ヶ月と19日程経った頃のお話です。 リハビリ病棟に移動して数日が経ちました。この頃の体の状態としては、ピックアップ歩行器を使って片足歩きすることにも慣れてきた頃でした。病院内を思ったようにある程度動きまわれるくらいになっていました。 リハビリ病棟に移って担当になったKDさん。休日や外回りの関係でなかなかあえませんでした。やっと施術をしてもらえたのはお引越しをしてから5日後となってしまいましたが、KDさんもドSでハードなリハビリをしてくれる、すばしい理学療法士さん

パラグライダーで墜落。そして入院。その24 ~病棟の引っ越しで起きた悲劇~

墜落して1ヶ月と13日頃のお話です。 他の病院がどうなのかはわかりませんが、自分の入院している病院はすごく大きいこともあって、どうやら縦割りの組織の様です。さらにできたばかりの病院ということもあるのか、組織間の連携や情報共有がかなり苦手なようです。 (この辺の話はまた別の投稿で「病院生活での動き方のコツ」などのテーマで詳しく書いていこうと思います) そんな情報の連携がうまく行かない美容院で、急性期病棟からリハビリ病棟に移動したときに起きた色々なことを話して行こうと思いま

パラグライダーで墜落。そして入院。その23 ~急性期から回復期病棟へ~

墜落して1ヶ月と13日頃のお話です。 この日、治療が新たなステージにステップアップしました。 急性病棟から回復期病棟(リハビリ病棟)へお引越しです。すべての手術が終わり、容態も安定してきているということです。 回復期病棟(リハビリ病棟)はその名の通り、リハビリに重きをおかれた患者の病棟となり、スタッフもその趣旨にあった配置の場所です。 理学療法士、作業療法士、ともに数がかなり多めで、リハビリの時間も長くなるそうです。よりリハビリが進んで行きます。 ただ残念なことも、、、

パラグライダーで墜落。そして入院。その14 ~ドSなリハビリと癒やしのリハビリ~

墜落して1ヶ月と2日頃のお話です。 今回はリハビリについてのお話です。 前にも少しお話しましたが、自分が入院している病院では一人の患者に対して理学療法士さんと作業療法士さん一人ずつが担当としてつきます。 「カメラマンとしても、パラグライダーパイロットとしても、まだまだやりのこしたことが沢山ある。。。また自由に撮れるようになりたい。また自由に大空を飛びたい。だから、なんとか可能な限り体を元に戻したい。」 自分はそうリクエストしました。自分の担当でついてくれた理学療法士のK

パラグライダーで墜落。そして入院。その7 ~リハビリと強い意志~

墜落してから15日~20日あたりの頃の話です。 骨盤と左踵の本手術が終わって3日くらい経った頃、いよいよリハビリがスタートしました。とは言っても、まだ腰の方は本手術が終わっていないので、軽いものとなります。両足ともある程度は動かすことはできますが、動かせる範囲も限定的ですし、力も入りづらいくらいのレベルです。主な内容は寝ているベッドの上でマッサージと補助を付けてもらいながら10回、20回動かす程度の筋トレのメニューでした。 自分の病院では患者一人に対して理学療法士と作業療法