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シリーズ「パラグライダーで墜落。そして入院」

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パラグライダーの大会でまさかの墜落。硬い地面に叩きつけられながらも数々の奇跡でなんとか生きのびる。手術や治療のことから心の動きまで様々なことを時系列で語っています。
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#手術

入院して医師について思ったこと (事故と入院を振り返って5) ~第47話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回から入院しているからこそ、気付いた事、思ったことのお話をしていきます。医師、看護師、療法士のお話をしていこうと思います。 今回は医師の話をしていきます。 後半、結構ネガティブな話も入ってきます。 まず、自分には手術をして頂いた担当医が二人います。骨盤と踵を担当してくれたA先生と腰を担当してくれたB先生です。二人とも、比較的若い先生でしたが、めちゃめちゃ腕のいい先生なんだと思います。 なぜそう思うかというと、 ・骨盤輪損傷(仙腸関節離開、左恥骨結合離開) ・左踵粉砕骨

パラグライダーで墜落。そして入院。その12 ~久しぶりにみた空、揺れ動く心~

墜落して27日くらい。腰の本手術をした3日後の話です。 この日のリハビリではベッドでの離床。そしてそこから更に車椅子に乗ることに挑戦しました。 手術をしてまだ3日しかたっていないので、車椅子に乗る時に術創のある左脇腹がかなり痛いのは当然です。また筋力がかなり低下しているのでお尻や太ももなど、座っている時に体重が乗る場所も柔らかいベッドに座っている時点で痛いです。そしてもう一つ、ベッドから車椅子への移動を難しく重要な要素がありました。それは 「左足の免荷重」 これは粉砕

パラグライダーで墜落。そして入院。その11 ~寝たきりの代償~

墜落して26日くらい。腰の本手術をした2日後の話です。 自分用のコルセットが届きました。手術した腰の骨を守るためのものです。腰を曲げたり、ひねったりする動きがNGなので、そういった動きに制限をかけています。なのでおへその下から胸まであるがっしりとしたコルセットです。 さて、腰の本手術から2日経った日で、まだまだ術創が痛みます。動いていなければそんなに痛くないですが、左の横腹に力がかかる動きをするとかなり痛くなります。 そんな状態でもリハビリは再開されます。当然、術創が痛

パラグライダーで墜落。そして入院。その8 ~腰の本手術~

墜落してから23日経った日の話です。ついに腰の本手術の日になりました。 正直に申し上げますと、俺は、、、とても緊張していました。 怪我をしてから3回目の手術となり、最も重要なものになります。この手術の結果次第で、どれだけ運動機能を回復できるのか、どれだけ後遺症が残るのかが決まるからです。 まず運動機能回復に関してはカメラマンとして、そしてパラグライダーパイロットとしてまた復帰できるのかに直結します。 次に後遺症に関してですが、入院直後から粉砕骨折した骨が神経を圧迫している

パラグライダーで墜落。そして入院。その7 ~リハビリと強い意志~

墜落してから15日~20日あたりの頃の話です。 骨盤と左踵の本手術が終わって3日くらい経った頃、いよいよリハビリがスタートしました。とは言っても、まだ腰の方は本手術が終わっていないので、軽いものとなります。両足ともある程度は動かすことはできますが、動かせる範囲も限定的ですし、力も入りづらいくらいのレベルです。主な内容は寝ているベッドの上でマッサージと補助を付けてもらいながら10回、20回動かす程度の筋トレのメニューでした。 自分の病院では患者一人に対して理学療法士と作業療法

パラグライダーで墜落。そして入院。その4 〜手術とその後の苦しさ〜

墜落してから10日。話は転院して、翌日の手術のための検査を終えて、ご飯を食べて落ち着いた夜の話になります。 ゆっくりし始めた時に看護師からある事を言われました。 「明日の左足の手術のために足のむくみは取っておきたい。なので足を高くして寝て欲しい」とのことでした。 それはつまり、、、移動で犠牲にした腰がめちゃ痛い寝方なんです。 無理ぃぃ!!! となりましたが、、、手術のためです。拒否するわけにはいきません。。。 看護師さんと相談をしながら寝方をあーでもない、こーでもないと試行