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歌や舞、はじめに水の音ありき


長唄の先生が、youtube で「音楽で紐とく<にほん>」のシリーズをスタートされました。第2回は「古事記より神楽舞のお話し」です。

日本の神話はこれまであまり関心はなかったのですが、神社や観光地で日本の神様のお話しに触れると興味が湧いてきます。

高千穂。天岩戸神社から天安河原へと続く道のりは、清流の音とともに心が透き通るようです。

にほんの芸能の神様アメノウズメノミコト。太陽神アマテラスが天岩戸にお隠れになった時、この世は暗闇です。アメノウズメノミコトの神楽舞は、八百万の神様たちの笑いを誘います。笑い声につられてアマテラスが天岩戸からお出ましになると、ふたたび光がもどります。

ひっそりとした天安河原の洞窟で、太古の神々の宴に想いを馳せる。

歌や舞、笑い声。

「わたしの肉体や魂を神様に捧げることで、この世が明るくなるならば…」と奥ゆかしく、そして美しい舞であったか、

「世の中が明るくなるなら、裸踊りでも何でもするわ!」と気っ風の良い躍動感の溢れる舞だったか、

とにかく太陽がもどったのです。

コロナに象徴される現代の閉塞感では、アメノウズメノミコトのような救世主が現れるかもしれない。

かつては、逆さにおいた桶の上で舞を踊ったとすれば、いまだったらどこが舞台としてふさわしいか、八百万の神様たちが頭を使って考えてくださらないかしら。

そして、舞台は、緑豊かな森がいい。



◼️茶琴神明(佐倉・文化芸術教室)
http://www.chagoto-shinmei.jp/

◼️茶琴神明「音楽で紐とく《にほん》(Youtube チャンネル)
https://youtu.be/xYqY1ORDCKo

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