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日本人なのに、何故日本の音楽を学ばないのか?

城下町にある古民家カフェ「茶琴神明」では、定期的に演奏会を開催していました。オーナー(写真)自らによるレクチャー演奏会や、演奏者をお招きしてのライブ演奏など。

米国の音楽大学でヴァイオリンを学んでいたオーナーは、米国人に「日本人なのに、何故日本の音楽を勉強しないのか」と聞かれたそうです。

海外の有識者には、日本の文化はとても優れていることが知られています。けれども日本人がそのことを知らないのはおかしい、という訳です。

なるほどたしかにそうだわ、でも何故かしら?それは、「日本の学校では、音楽の授業で日本の音楽を教えないから」と。

明治以降のたった100 年ばかりですが、何も疑問を持たずに周りに流されていると、このまま日本の文化を失っていくだけなのでしょう。

わたし自身も幼い頃からピアノを習っていましたが、「日本で習っている西洋の音楽」であるという意識はまったくなかったし、日本の音楽を学ばないことの違和感を感じることもありませんでした。

でも、なんかおかしい、と思ったら、即行動です。「じゃ、わたしに長唄を教えてください、そうじゃないと、どんどん無くなってしまうから…。」

こうやって、オーナー(いまのわたしの師匠)の真摯な思いに共感して、長唄の門を叩くことになりました。

ひとくちに邦楽とはいえ、日本の文化や歴史と、音楽の様式や技術の進化と、とにかく知らないことがたくさんあるのです。

習い事は、知らないことを学ぶ楽しさがあります。知らないことを知るということは、自分にとって新たな世界との道が拓けるのです。

習い始めてたった半年ですが、そんな面白さを実感しています。こうやって、気軽に日本の音楽に触れられるのはいいなぁ、としみじみ感じ入っています。

(ちまたでは…)
そもそも邦楽ってなんだっけ?
J-POPのこと?ユーミン?長唄??三味線はドファド?琴を習ってみたいわ!雅楽ってどこでやってるの?

◼️茶琴神明(佐倉・文化芸術教室)
http://www.chagoto-shinmei.jp/

◼️茶琴神明「音楽で紐とく《にほん》(Youtube チャンネル)
https://www.youtube.com/channel/UC51IXLL9J-_1pWtP9x3qc4A

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