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人生が一気に動き出した妊娠初期

2022年6月、約6ヶ月の妊活の末、子どもができた。

お腹の中に新しい命が宿っているという、何とも不思議な感覚に最初は戸惑って、とりあえず普通に過ごすことを心がけていた。
まだ流産のリスクも高い妊娠初期。
仕事から妊娠へ気持ちを一気に振り切ることはできず、妊娠前に申し込んでいたTOEICとマルチメディア検定の試験に向けて勉強を続けていた。

妊娠前にチケットが取れていたミスチルのライブにも旦那と2人で普通に行った!
少しつわりが始まっていたので、体調は気にしながら、はしゃがないようにしてライブを楽しんだ。
大好きなポルノのツアーのチケットも取れたが、こちらは友達と10月に広島に遠征する予定だったため断念。。
こんな風に、行きたいのに我慢しないといけないことがこれから増えていくのかなーとちょっと寂しい気持ちになった。
1人で何もかも決めてやりたいことを思う存分出来なくなるのかなと。
その一方で、こんな感情を持ってたらお腹の子が悲しんで産まれてこないという選択をしてしまうかも!なんて思って、その気持ちをかき消したり。
複雑な気持ちに毎日振り回されていたな。

つわりが始まってからは、会社の上司とPLに妊娠報告をした。
周りからおめでとうと言われることで、やっと実感が湧いてきた。
毎朝ご飯を食べた後は全身の血液が巡る感覚と気持ち悪さで、寝転がって休憩しないと動けなくなった。
ある日、毎朝欠かさず食べていた大好きなパンを受け付けなくなった時は、かなりびっくりした。笑
食べれるものと食べられないものを探る日々。
旦那が良かれと思って焼肉のタレでチャーハンを作ってくれた時は、一口も食べれず、先に言ってよ!と言われて喧嘩になったこともあったな。
こっちからしたら、うどんとお粥とフルグラしか食べてない人がそんなもの食べれるかーっていう感じやった笑
キッチンの匂いがダメで、キッチンに立ち寄ることができないので、料理は旦那がやってくれた。
仕事は在宅勤務がほとんどで、週一回出社する程度。
できるだけ職場に迷惑かけないように、頑張ってペースは落とさずに働いていたので、家事をする体力はなく、旦那が全部やってくれた。
それでもきつい時は仕事も休んでいたので、私は何をしてるんやー。仕事も家事も何もできないクズ人間やー。と思って泣きながらベッドで過ごしていた。

ちょっとつわりが落ち着いた頃、夫婦2人ともの転勤(遠方への引越し)と、私の昇格試験を受ける事が決まった。
旦那と2人で思い描いていたことが、一気に動き出した。
この時は、「人生動く時って一気に動くんやな」と思った。
子どもが私たちの行きたい方向に導いてくれているような気がして、目まぐるしくなることは予想できていたけど、乗り切ろうと2人で覚悟を決めた。
でも、私の中では子どもが1番やと思っていて、体調第一に行動しようと決めていた。
引っ越しに向けた準備はできることはやって、任せられることは旦那に任せて、昇格試験は最悪できなくなってもいい。
とにかく子どもをお腹の中で育てることが1番と思って過ごした。
出生前検診について旦那と話した時、この子がいなくなることを想像したら涙が止まらなくなった。
理屈じゃなくて、私の中でこの子の存在はこんなに大きくなってるんやと実感して、何があっても産んで育てたいという気持ちが大きくなっていた。

妊活してる時は、「昇格か妊娠か」の2択をずっと考えてたけど、あっさりと両方が手に入るかもしれない状況がやってきた。
でも、元々は妊娠を優先して動いていたし、自分のこれからの人生を考えた時に、お母さんにならない・なれない選択はしたくない。
そんな強い思いがちゃんとお腹の赤ちゃんにも伝わってくれたのか、安定期までスクスクと育ってくれた。

それに、旦那のサポートがあったから。
「早く普通の生活に戻りたい」と弱音を吐いた時も、私を傷付けずにかけてくれる言葉を探しながら私に接してくれた。
妊娠がわかった時は、出産・育児の本を真っ先に買ってきてくれて、料理のページに付箋を貼って勉強してくれたり、妊娠系のアプリをすぐにダウンロードして、今赤ちゃんはこうらしいよと教えてくれたり。
感謝の気持ちでいっぱい。
ありがとう。

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