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洗濯機が壊れませんように。
とにかく洗濯ばかりしている。
雨が降っていない日は毎日洗濯している。
スウェット、ジャージ、パジャマ、下着、靴下、タオル、ハンカチ、てぬぐい、シーツ、枕カバー、クッションカバー、Tシャツ、ニット、デニム、ワンピース、ニット帽にストール。
部屋のなかをうろうろと歩きまわって洗うべきものを見つけては洗濯機のなかにぽいぽい入れる。
もともと洗濯は好きだ。
朝起きていい天気だったら、洗濯できる!って嬉しくなって飛びおきて、洗濯機のスイッチを押す。ごうんごうんと回る音を聞きながら花の水をかえて着替えて朝ごはんの支度をする。
休日の朝をこんな風にスタートできる日は何かいいことがありそうで楽しくなる。
それにしても。
それにしても、だ。
毎日毎日洗濯ばかりしすぎている。
2、3日おきに部屋着で買い出しに行くくらいだから洗濯物もほとんど溜まらないハズなのに、どこからか洗うべきものを見つけてきて洗濯している。
1日に2回も3回も洗濯機を回している。
ときどき洗濯機の奥の方で外れたネジがガチャガチャとぶつかっている音がする。
それでも毎日布という布を洗いまくっている。
毎晩、明日はどれを洗濯しようって考えながら眠りにつく。
「洗って干して畳んで仕舞う」を1日に4回繰り返していつのまにか日が暮れていたとき、さすがに病的かも?と思ったのだけれど、洗濯をすることで心を落ち着かせていることに気づいたからコレはコレでいいことにした。
ポケットになにか入ってないか確認する、襟元や袖口に汚れがあれば洗濯機に入れる前に漂白剤で汚れを浮かせる、繊細なものは目の細かいネットに入れる、デニムは必ず裏返してボタンをとめる、ちょっとめんどくさいけどニットは優しく手洗い。
洗濯機がとまったら型崩れしないようにシワを伸ばして縫い目を整えてハンガーにかける、外に干した洗濯物はちょこちょこ乾き具合を確認して裏返す、乾いたものから部屋のなかにいれて決まった形に畳んでいつもの場所にしまう、ほつれたり取れたりしたボタンをつける、季節モノのニットはニット用のブラシで優しくケアしてから冬までおやすみ。
ひとつひとつ確認してやる。
そしてやれば終わる。
ベランダで気持ちよさそうに洗濯物が揺れているときと、すべて終わって空のハンガーをまとめて片づけるとき、ちょっとだけスッキリしている。心が落ち着く。
それが料理のひともいれば掃除のひとも、ランニングや筋トレのひともいるだろう。人参の千切りが好きだといっていた友人、ほぼ毎日決まった筋トレを欠かさない友人もこんな感じなのだろうか。いずれにしても身体を使うということが大事な気がする。
わたしはたまたま洗濯だったみたい。
洋服が好きだから当然といえば当然か。
布に触れていると落ち着く。
整った縫い目は愛おしく思う。
洗いあがってピカピカと得意げな表情の白いTシャツは抱きしめたくなる。
そして今夜も洗濯したい物リストをつらつらと頭のなかに思い浮かべて眠ることとしよう。
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