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盲導犬への理解

映画「クイール」を観て思ったこと。

▼クイールのストーリー
盲導犬になるため、パピーウォーカーと呼ばれる育ての親に預けられたクイール。1歳の誕生日、訓練センターに送られたクイールは、訓練士・多和田の手を焼かせることもあったが、目の不自由な男性・渡辺と出会い、彼のよきパートナーとなっていくという実話に基づいた作品。

この映画は盲導犬への理解を深める内容ではなく、子犬から盲導犬になる過程が描かれた作品です。しかし、この映画を見て私は盲導犬の普及率や、世間の盲導犬への理解度などが気になりました。

実際に街中で盲導犬を見かけたことは、30年程の人生で片手で数えらえる程度です。一方、白杖を使用している人はよく見かけます。

関西盲導犬協会によると、盲導犬の普及率はイギリスでは約80%なのに対し、日本は約8%だそうです。また、イギリスは申し込みから引き渡しまでに約3ヶ月なのに対し、日本は約1年かかります。(2013年のデータより)
とは言え、アジアでは日本は1番歴史が長いとのことです。

同協会では盲導犬の普及率が低い要因もいくつか挙げられていて、興味深かったので共有しておきます。もっと詳しく知りたい方は上記リンクよりご覧ください。

▼盲導犬の普及率が低い要因
・道幅が狭い
・訓練期間に仕事を休むことができない
・玄関で靴を脱ぐ文化なので、気軽に室内に連れ込みにくい
・職場が盲導犬を受け入れてくれない
・盲導犬を受け入れない施設がある
など

平成15年から身体障害者補助犬法が全面施行され、法律により、盲導犬、聴導犬、介助犬と一緒に飛行機やタクシーに乗ったり、飲食店や病院などに行くことが法的に認められました。しかし、実際の世間の理解はまだまだ追いついていないのが現状のようです。

盲導犬を見かけた際に私たちがすべきことは
「優しく無視をすること」とのことです。

ハーネスを付けている時の盲導犬は仕事中です。つまり、目となり人の命を守っているということです。ですので、写真を撮ったり、餌を与えたり、触ったり、ジッと見つめたりはしないでください。

最後にもう一つ興味深かったのが、盲導犬の寿命についてです。
盲導犬の寿命はだいたい13歳くらいだそうです。ご主人といっしょにいることが好きな犬なので、常に盲導犬としてご主人(盲導犬ユーザー)のそばにいることからストレスが少ないこと、仕事を楽しめる犬が盲導犬になっていること、子犬の頃から健康管理には気をつけていることなどから、長生きする犬が多いようです。

盲導犬への理解が少しは深まりましたか?

微力ながら私も盲導犬協会への寄付をさせていただきました。
公益財団法人日本盲導犬協会
Tポイントでの寄付も可能です。上記リンクより。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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