見出し画像

新郎新婦と叶えた夢は、ゴミが出ない地球に優しい結婚式でした。

2年前の5月のある結婚式。

「豪華な装飾ではなくできる限り手作りで、祝えば祝うほどゴミが増えるのではなく、地球に優しい結婚式にしたい」

そう。ご新郎ご新婦が願ったのは、「自分達のためだけの空間」ではなく、そこに存在する人やモノや地球も祝われる結婚式。

そんなお二人のご希望を踏まえて、アートディレクターが廃材や廃布などを全国探して集めて、装飾の大半はリユースして製作することに。ふるさとを大切に想うお二人の原点に触れたくて、故郷に足を運び、お二人の想いを代弁して協力頂ける方を探したり。

出来る限りリサイクル、リユース、それでも質素になったりしないように。お二人から滲み出るあたたかさが伝わる結婚式をみんなで目指しました。

そうして当日、出来上がった会場。

画像7

画像8


例えば、高砂に敷かれたラグは、旅館で使われなくなった館内着をリユースし、福島件白河市にあるシャツの縫製工場で譲っていただいた布の端材と組み合わせて作られています。

会場に飾っている花は、他の結婚式で飾られた後、捨てられるはずだったお花を利用していたり、ドライフラワーにしやすいお花を使って、結婚式後も持ち帰って飾って頂けるように工夫しました。

そして、お二人が座る高砂。
背景はお二人やゲストの方々とのつながりがわかる展示パネルに。高砂だからといって、新郎新婦だけが座る場所ではなく、展示を見たり、二人とゆっくり話せるように、縁側のように腰掛けられるベンチに。

画像1


人の縁だけではなく、物の縁も広がる結婚式。

結婚式が終わったら、ゲストに会場に飾っているお花や、テーブル上のアイテムを自由に持ち帰って頂きました。

送賓が終わる頃には会場内はほぼ空っぽ。いつも数時間かけて行う私達の撤収時間や梱包作業は、1/3以下で持ち帰るゴミはほとんどなく地球だけじゃなくて私たちにも優しかったのです。

画像3

画像4

コンセプトは、En-no-wA(縁の輪)

「人との繋がり」「土地との繋がり」を大切にするおふたりと一緒に、ふるさとを感じる時間と縁が広がっていくきっかけに。

人が根本的に好きで、人と人を繋げる橋渡しが自然と出来るおふたり。

いろんなご縁が繋がって出会った新郎新婦の描く未来は、故郷を想い、福島という土地で理想の「ふるさと」を2人で共創・共存していくこと。

二人がつくるその場所は誰もがありのままの姿で集うことができる温かい場所。将来二人が創る場所(ゲストハウス)から生まれる縁は、きっとこれからの2人の未来、福島の未来を大きく変え、応援者として支えてくれる。結婚式当日は二人の夢を描いて実現させる場。私たちの未来はこうなる!と確信を持って頂きたいと願いを込めました。

例えば、席札はご縁が繋がるように、人物紹介メッセージ入りのオリジナル名刺に。

お二人が紹介のコメントを一人ひとりの顔を思い浮かべながら書かれました。

しかも同じ名刺が5枚綴り。どんなコメントが書かれているか手にとって楽しんだ後は、他のゲストと見せ合ったり、交換したり。

画像2

何だかこの景色そのものが、おふたりの人柄や想いを生き方を現していて、見ているだけで心が満たされました。

そして実は結婚式の後、おふたりは予定してたよりも早く地元に戻って、夢だったゲストハウスをはじめることに。優しいおふたりの手からまた縁の輪が広がっていくことと思います。

画像5

それ、本当に必要?と問いたい。

私達創る側も、結婚式が終わった後に大量に出るゴミに心を痛めています。
ゴミを極力出さない。使い捨てではなく、また使えるものを意識的に取り入れる。
そんな人にも地球にも優しい結婚式。
祝えば祝うほど、循環が生まれる。サステナブルでエコフレンドリーな結婚式が、この世の中にもっと増えて欲しいと願っています。

モノの価値が大きく変わり、物質的豊かさではなく精神的豊かさを人々が求める今だからこそ。
結婚式のカタチも当たり前も、大きく変わる時だと思っています。

結婚式後にお二人からいただいたメッセージを、そのまま掲載させてください。

この度は私たちの式を全力プロデュースしてくださり、本当にありがとうございました。 正直、二人とも「人生なんてそんなに簡単に変わらないよ」っていうタイプの人間で、オアさんが素敵だと思ってクレイジーさんにお願いしたものの「人生がかわるほどの」というフレーズには半信半疑でした。結果、なにか現状が目覚ましく変わった、ということはまだありませんが、心の中身が180℃変わりました。違う景色を見れた気がしました。 ゲストの感想にもあった通り、こんなに愛情あふれる空間って、つくれるんだって、当の本人の私たちも驚きました。色んな人がいて価値観があって、100%分かり合ったり気があったりするわけではないけれど、「結婚式」という場を通して、一日だけ、一瞬だけでもその壁を乗り越えて愛情を感じられる時間ができたかな、、と思うと、夢がかなったような喜びを感じます。これからもこうゆう愛情を繋げられる二人でいたいなと、そう思いました。 大人になってからこんなに本気でがむしゃらにできること、そしてそれをやり遂げられることって、中々ないと思います。結婚式はその絶好の機会なのかもと思いました。 これからも皆さんのお力で、そんな素晴らしい経験を紡いでいかれますよう、心から応援しています!みなさん、ほんとうに大好きです♡

ありがとうございます。私も大好きです!

そう、人生なんてそんな簡単に変わらない。

でも。
自分たちってこんなにも愛されてるんだって思えたら。
少しでも二人で目指したい未来が見えたら。
こんな生き方がしたかったんだって思えたら。

結婚式の翌日に見える景色は、ふたりが感じる日常の温度は変わるかもしれない。

人生ビックチェンジ!みたいな大袈裟なことじゃなくて、人生はそういう小さな感情の変化の積み重ねで変わっていくんじゃないかな。

私はとにかく、スタイルのある結婚式が増えてほしい。

スタイルとは、世界に示すあなたの在り方。

こうすべき、とか。こうじゃなきゃいけない、とかじゃなくて。
こう生きたいんだって、この日ばかりは叫んでいい。こんな世の中になって欲しいんだって、届けていい。

だってこの日集まってくださった皆さんは、お二人の幸せをただただ願って来てくださったのだから。

結婚式って、そういうものだと私は思っています。

画像6


not the more we celebrate,
the more refuse we get...
I want to start a movement of earth friendly and sustainable wedding style .
.
.
concept En-no-wA
producer @akinaorr @yasuko.okano
artdirector @asakoinakazu
Produced by @crazy_wedding
.
#eco #earthwedding #ethicalfashion #sustainable

#天職だと感じた瞬間


この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?