誰かを祝う気持ちが、世界の体温をあげる革命になるかもしれない。
そんなことを最近考えている。
結婚式や誕生日、お食い初めや還暦祝い。誰かをお祝いする時、そこには人が人を想う優しい空気が流れている。
それなのにいつしかそれが「やらなければならない」ことになって重荷に感じたり、めんどくさくなったり。結婚式に至っては招待された時に「行こうか迷うな」とか「またご祝儀3万か・・・」なんて気持ちになったことがある人もいるんじゃないだろうか。
お祝いってなんなんだ?お祝いって誰のためにやるんだ?もしかしたら「お祝いをしている自分」という自己満足に浸ってるのかもしれない。
それでも私は「お祝い」にこの世界をもっと良くするきっかけがあると思えて仕方がない。
でもそれはたいそれたお祝いという「イベントそのもの」ではなくて、そこに至るプロセスやそこに向き合うスタンスや、そこにどんな意味を持って取り組むかという「在り方」がアップデートされる必要がある。
在り方がアップデートされれば、このお祝いカルチャーは人と人がもっと深く繋がり、自分の人生を愛し、人を想う豊かな社会、デジタルでもテクノロジーでも埋められない、もっと世界の体温をあげる革命になるかもしれない。
ここから自分の頭の中にあることを書き出しこうと思う。
はじめに
私自身の頭の中にあることは、CRAZY WEDDINGで1000組を超えるオーダーメイドウェディングをプロデュースしてきたこと、私個人としてもこれまで100組以上のウェディングや企業イベントのプロデュースで蓄積してきたメソッド、そして世界を旅しながら感じたこと、日本の伝統や文化を学ぶ中で疑問に思ったこと、この資本主義社会とテクノロジーが発展する世の中で失われている人と人との繋がりを実感した事。色んなことが複合的に絡み合ってできている。
私の努力で得たもの、気づいたことではなく、色んな人の期待や支えやチャンスを下さったお客様のおかげで見えてきたもの。それをただの「想い」や「願い」で終わらせるのではなく現実を変えていきたい。アウトプットが誰かの気付きやきっかけになって、それがムーブメントになって、社会が「お祝いの本質」を考える機会になる。そんな「はじまり」をつくるのが私ができることだ。
本を書くにあたって
さて、この「人生を祝う」という考え方についてどうやったら世の中に届けられるか、アドバイスを頂きたくて出国前に信頼する出版社の方を訪ねた。
色んな話をしてくださって、さらりと言ってくれた。
「読者がこのことを知って、受けられる恩恵はなんですか?」
恩恵かぁ・・・・。
確かに必要なのは、「世界が変わること」よりも、今日から自分は何をしたらいいか。それをすることで今日から何が変わるか。なんだな。
だとしたら、心があったかくなって、誰かを愛したくなって、自分を愛したくなる。
そう、「自分の人生を愛そう」と思ってもらえたら。「誰よりもお祝いすべきはあなた自身である」という事に気づいてもらえたら。
そんなことが一番最初に浮かんできた。そう思うとあまり頭で考えず私にとって大切な人にラブレターを書くように想いをしたためよう。人を想って愛を綴ろう。なんて気持ちが湧いてきた。
結構頭でっかちに「論理」を並べていた気もするから、まだまだ書くことは整理し直す必要があるのだけど、この時持参した書籍企画書の一部を共有したいと思う。
企画意図・背景
令和の時代に必要な「人生を祝う(IWAI)」とはなにか。
MOTTAINAIや、IKIGAIのような、日本的な考え方が今、世界の注目を浴びています。それはテクノロジーが発展し、ますますスピードを増していく世の中で、人間だからこそできる、愛することや思いを馳せること、見つめること、味わうことに豊かさを感じる人が多いからではないでしょうか。
人生を祝うことは、祝賀的な華やかなものだけではない、もっと情緒的で優しくて美しい革命
人生を祝うとは、自分を知ること。
人生に意味づけをする行為のこと。
令和の時代にこそ推し進めたい、
新しい日本のカルチャーが「祝い」です。
祝いが今の時代に必要な理由
便利になって、モノが溢れてる日本。でも何だか不安定で先行き不安な世の中。
お祝いが必要だと思った背景に、私が感じる今の時代の課題をあげてみる。
ー個人における課題ー
みんな自分探ししている
頑張っていても認められない
心がすり減っている
意思を持っている人が少ない
正解探しをしていて、頑張っても頑張っても自分で自分を認められない。評価や他者からの承認を欲している。その根源には「祝い」が足りないことが考えられる
ー法人における課題ー
周年イベント、入社式、表彰式
形骸化やマンネリ化に悩んでいる
社員のエンゲージメントを高めるために、
インナーブランディングに力を入れる企業が
増えているが、記憶に残るものになっていない
組織にも本質的な「祝い」が足りないと考えられる
ー日本における課題ー
四季があり、元来節目を大切にする人種
しかし伝統や慣習に縛られて時代に沿った
お祝いがアップデートがされてない
結婚式が良い例。本質を見失っていて自由がない。成人式、お葬式などもそう
日本の「お祝い」が形骸化していると考えられる
本書の概要
「セレブレーション(祝う)」という言葉には、本来祝福や祝賀以外に、賞賛、承認、応援、愛する、といった意味があります。個人と法人における大切な機会を祝うことで、
自分の人生に意味付けをし、意思を持って人生を選択するきっかけをつくっている著者が目指す日本発の新カルチャー「祝い(IWAI)」とは。「この人生でよかった 」 と自分の人生を愛して、意思を持って生きる人が溢れる未来にむけた、新時代の「お祝い」の在り方を解説していく
こんな人に読んでもらいたい
誰に届けたいかな。誰に読んでもらいたいかな。思い浮かんだのはこんな人たち。どれも実際に自分の身近な人で、あの人に届けたいなと思う人の顔をうかべながら考えてみた。
A:自分探しをしている20代
「目指すべき未来が描けない」「自分の強みがわからない」「成長実感が持てない」
「誰かと比較して落ち込む」「とにかく自信がない」
B:懸命に頑張ってキャリアを積み重ねている30代
「仕事は大好き。でもこのままでいいのか不安」
「仕事と家庭の両立に悩んでいる」「大切ことを大切にしたいのにできていない葛藤」
「もっとワガママに生きたいけど勇気がない」
C:マネジメントスタイルと組織づくりに悩む40代
「精一杯やっているけど部下が辞める」「もっと誇りを持って仕事がしたい」
「理想の人生に向けて何か行動を起こしたい」
目次案
たくさん書きたいことはあるのだけど、まずざっと考えてみたのはこんな感じ。
プロローグ
・「人生を祝って死にたい」そんな私の野望
・存在価値を求め続けた生い立ちと人生が変わった瞬間
・すべての人が自分の人生を愛するセカイをつくりたい
第一章:人生を祝う(IWAI)の定義
・人生を祝うとは、自分を知ること、
・節目を通じて人生に意味付けをすること
・意思を持って自分の人生を生きること
・日本初の「IWAI」と海外の「Celebration」の違い
第二章:なぜ今の世の中に人生を祝う(IWAI)が必要なのか
・意思なき時代に突入している(①個人 ②法人 ③日本)
・人間らしく生きること、人と人が心でつながることがこれからの豊かさ
・日本発のカルチャーがグローバルスタンダードになる可能性
第三章:人生を祝う(IWAI)ロジック解説
・個人においては「人生編集」「自己承認」
・法人においては「自社らしさの言語化とカルチャーづくり」
・日本においては「お祝い文化の再定義」
・ポジティブ心理学に裏付けされた「祝い」の価値
第四章:今日からはじめられる人生の祝い
・個人においては、
└人生を棚卸しする「ライフログ」/ 身近な人の「節目のお祝い」/ 人生を祝う旅「グレートジャーニー」
・法人においては企業文化を見直すこと、インナーイベントの再定義
第五章:実現したい未来
・世界の体温を上げる優しく美しい革命を
・人生を謳歌しながら時代を前進させる
・MottainaiやIKIGAIに続く日本発のメッセージ
番外編:専門家や経営者との対談/ 感情の科学(感情も経営資源になる)
付録:人生を祝うライフログシート
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どうだろう。どうなんだろう…
ここからはお願いです🥺
「このあたりもっと知りたい!」とか、目次のこの章が気になる!とか、アドバイスとかぜひざっくばらんにご意見とエールをください。
自由になんでもできる!が一番難しい。制約があるからクリエイティブが発揮されるってのは本当にその通りだ。
以前、GOの三浦さんがTwitterで書籍を書き上げるコツをツイートしてて思わずメモした。
途中で読み返すと中身が気になって終わらないので、クオリティ気にせずまずは書き終わらせること。
とにかく目次を一度完成させること。
先に『はじめに』と『おわりに』を書き上げること。
1時間とか2時間ではなく、4時間くらいまとめて時間とる。
忠実に参考にして取り組んでいく所存!
その上で届けたい想いをまっすぐに。うまくやろうじゃなくて誠実に。純粋にしなやかに、自分の言葉を綴っていきたい。それが人の心をあっためて、世界の体温を少しずつあげていけますように。
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