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届け!!ブライダル業界に羽ばたく教え子たちへ。

2018年5月、私は教壇に立っていた。

CRAZY WEDDINGとして初めて、専門学校のウェディングプランナー科での授業を2年間受け持つことになったのだ。

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高校を卒業したばかりの10代の若者に、私はなにが伝えられるのだろうか…

これまでもCRAZY WEDDING本社で、学生向け特別授業は行なっていたものの、2年間毎月固定の授業枠を担当するというのは中々の責任であると同時に、有り難い機会だなと感謝を噛み締めていつも関西出張していた。

正直、はじめは不安だった。

私が「先生」になれるのだろうか。

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授業初日。

礼儀正しく挨拶をする彼女達の姿勢とキラキラ輝く眼差しを前に、私は何かを「教える」立場ではなく、ウェディングプロデューサー(プランナー)という仕事の素晴らしさとリアルをただ「伝えたい」と思った。

10代の彼女たちにとっては青春真っ盛りな日々で、ウェディングプランナー科を専攻して専門学校を選んだということは、そこにまっすぐに進むということ。ご家族の結婚式に参列してその景色や、そこで働く人の姿に感動した子や、結婚式に行ったことはないけど幸せを作る仕事をしたいとウェディングプランナーを目指している子、様々な子がいた。

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この子達が「夢」だけではなく「現実」も知った上で、自ら未来を手繰り寄せられるようにと、専門学校の先生たちは毎日生徒達に接せられている。

私達が生み出しているオリジナルウェディングは一般的な婚礼とは違うところもあるかもしれない。ただ「結婚式の可能性」をとことん信じている私達だからこそ、どんな想いでこの仕事をしているか、どれだけこの仕事を誇りに思っているか、そして何をお客様に届けているのか、それを伝えること、感じてもらうことが私達ができる一番の貢献であり、生徒たちに学んでもらいたいことだという確信を持って、2年間の授業がスタートした。

プランナーは、カウンセラー(聞き上手)であり、コンサルタント(提案上手)である必要がある。

実際は私だけでなく、現役のCRAZY WEDDINGプロデューサー達が得意領域を担当する形で授業カリキュラムを構成し、私は1年生の1学期に心理学に基づいた「お客様との信頼関係構築」について授業をさせてもらった。

「結婚式」は、人生と向き合う機会であり、「私の人生で良かった」と心から思える、人生を変えるほどの一日であって欲しい。そして"人生"を扱うウェディングプランナーという仕事は、とても誇り高くて、クリエイティブな仕事であると心から思っています。

初日にまず私はそう伝えた。そして2つの約束をした。

プロフェッショナルとして接すること
今のウェディングのリアルを伝えること

時に授業態度が気になった生徒にはプロとして注意をした。

お客様とのヒアリングロープレを実演したり、実際の事例をプロセスに沿って解説したり、座学になりすぎないように時にゲームを交えながら集中してもらう工夫もしてみた。

お客様との信頼関係を構築するためには、まずは自分を知ること、そして自分からオープンになること、そして身近な人と深い信頼関係を構築する経験をすること。

そう伝えて、自分のモチベーショングラフを書いて生徒同士でシェアをして、自分の価値観を言語化したり、なぜウェディングプランナーを目指そうと思ったのか発表してもらったり、自分を知ってもらう自己紹介を考えてもらったりもした。

いつも授業ごとに送ってくれる生徒たちからのアンケートが楽しみで仕方なかった。ひとりひとりの顔を思い浮かべながら隅から隅まで目を通した。

同時に日々の授業内容を考え、授業後の振返りをして、改めて「教職」という仕事の重みと難しさ、そしてそこに心血注いでいる方々への尊敬の念が高まるばかりだった。

その後の1年半は、次の学年の生徒たちの授業も含めて、ベテランプロデューサー数名が毎週愛と情熱を注ぎ、梅田で毎年行われているチャリウッドでの公開模擬挙式も開催したりして。(実際、私以外のメンバーが日々初めてながらも考え尽くして行った授業内容は別途紹介したい!)


2年はあっという間に過ぎ、初代の教え子達が昨日卒業の日を迎えた。

当日の晴れ姿を見届けることはできなかったから、想いだけはこの日のうちに書き留めておきたかった。

そして願わくば、教え子たち以外にもこの春からブライダル業界に夢と人生を重ねて羽ばたく人達にも届きますように。

ブライダル業界に羽ばたくみんなへ

学びと経験を胸に、素直に純粋にまっすぐに夢に突き進んでほしい。

時に厳しい現実も、自分の力不足も、体力の限界も、歯がゆい葛藤も味わうと思う。

でもあなたの生き様で人を幸せにできる、人の幸せに寄り添える仕事です。

これからもきっと結婚式はなくならない。

でも間違いなく結婚式はカタチを変える。

そして業界も変わる。変わらなくちゃいけないと皆感じている。

時代に合わせて変化するもの、淘汰されるもの、新しくなるものが必ずある。今の常識は1年後には時代遅れになっているかもしれない。

だから「当たり前」や「ルール」に従うだけじゃなく、本質を見極めて自らの意思で未来を創っていく側になってほしい。

そして同時に、自らで理想を描き行動し続ければ、たくさんのものを意図して手繰り寄せることができるということも忘れないでほしい。

それが私達が信じている「プロデューサー」という生き方です。仕事ではなく。

自分の意思と才能を磨こう。

自分の可能性を信じ続けよう。

誰のものでもない、あなたの人生を生きよう。

あなた自身が人生をプロデュースしてください。

"人生"を扱うこの仕事は、とても誇り高くて、クリエイティブな仕事だと、私は心から信じています。

一歩踏み出すあなたへ。

卒業おめでとう。心からのエールを込めて。

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最後にこのような機会をくださった、ベルェベル専門学校の皆様に心から感謝申し上げます。


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