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贈与ではなく、そもそも返礼から始まったこと。

一昨年から続く『お肉配り』によって日常的に考えざるを得なくなったのが、「贈与」「返礼」「交換」の意味についてです。ただ、ここで「贈与とはなんぞや」という話を展開しだすと、この記事だけで一万字を超えてしまうので、ここでは「贈与=誰かに物やサービスを無償で贈り与えること」と簡単に定義づけて話を進めます。その定義からしたら「お肉配り」は、表面上は「贈与」に該当する行為と言えるかと思います。ただ、なぜそんなことを、つまりは「肉の贈与」なんてことを始めたのかと聞かれると、それはまあ馬鹿みたいに単純な話ですが、師匠だった栗田さんが「配れ」と言ったからです。でももう少し突き詰めて考えてみると、そもそも論として、このお肉配りって実は「贈与」ではないんですよね。少なくとも「贈与」としては始まっていない。

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『野生獣の肉を、一般家庭の食卓で、誰もが気軽に食べられる』ことを目標に、今も活動を続けています。最終100記事程度を目標に、今後も新しい発見やレシピなどを追加していく予定です。

近所で駆除された鹿や猪139頭を解体し、お肉を食べる(食べてもらう)活動を続けてきました。ジビエ肉をささっと調理し、おいしく食べるために挑…

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