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らくがき帳(定期購読マガジン)

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2024年4月の記事一覧

大学院のこと(8) (進学・留学体験談)

大学院でジャーナリズムを専攻したら、どんな日々が待っていたか?その実体験を書き進めていく本シリーズも今回で8回目を迎えた。 2017年に修士課程を修了して以来、できれば忘れてしまいたいと考え、実際にしばらく忘れていた大学院への留学体験。今改めて「何が起きていたのか」を思い出しつつ書いていると、在学中に抱いた違和感やネガティブな感情がよみがえってきて、自分の愚かな判断(安易に進学してしまったこと)への反省と共に軽い自己嫌悪に陥っている。しかし同時に、「書くことで整理し、きちん

『リバタリアンが社会実験してみた町の話』(読書メモ)

ある心理的研究によれば、 と推測されているそうだ。なるほど、そのせいかもしれない。私がリバタリアニズムに興味を持ったのは…。 リバタリアニズムとは、自由至上主義のことである。この数年、「国家権力や既存の社会システムからの離脱」について考える機会が増えたことで、アナーキズム(無政府主義)やリバタリアニズムといった思想にも少しばかり関心を持つようになった。 関連本として目を通した『リバタリアニズム~アメリカを揺るがす自由至上主義~』(渡辺靖著)によると、リバタリアンとは、自

【森の家⑥】〜森の脅威とトイレの神様〜

長い助走期間を経て、いよいよ【森の家】が始まった。助走していた間にも地域の人から話を聞いたり、元の持ち主さん(売主)と話し合いを重ねたことで、購入と同時に突然始まったという感じはなく、出入りを繰り返すうちに気づいたら始まっていた、というのが実感だった。 売買契約書を作成する上で、私が唯一こだわった点が「売り主さんの責任で残置物を処理してもらうこと」だった。古家の中に詰まった所持品やゴミなどを撤去した上で物件を明け渡してもらうという意味だ。古い空き家の売買では、「残置物」がよ