【氷河期世代(最終話)】〜現世からの離脱〜
日本経済の長い低迷に10代〜30代を奪われた就職氷河期世代。とりわけ1975〜83年ごろに生まれた「どん底」と言われる世代は、2023年現在40代となり不安定な中年期を迎えている。もう若くはなく、人生を挽回するには、気力、体力、能力などが不足し、これからもそれらの力は低下していくことから手遅れを実感し始める年齢である。
社会はかつての「人余り」から「人手不足」へと急速に変化し、低賃金重労働の現場を中心に仕事はずっと見つけやすくなっているが、少子高齢化による労働者不足は、同