こんな状態で手にするとは
2023/09/13(水)
身体が熱く、ひと晩じゅう悪夢を見ていた。早朝に起きたら全身が汗でびっしょりだった。体調は変わらず悪い。
用事がある日だったけどやむなくキャンセルする。
現在、定期的に通院している病院はないので、過去にもらった診察券を机の奥から引っぱり出す。近所の病院に電話して「診てもらえますか」と訊いたら、なんと現在は新規の診察を断っているとのこと。別の病院に尋ねたらこちらはOKだったが、行ったら診察までえらく待たされた。医療逼迫というのを実感する。
先生に症状を話し、いろいろ触診をされたり、聴診器で内臓の音を聞かれたりする。「特に悪いところはないので、逆に間違いなくコロナだね」と言われる。な、なるほど……そういう判断になるのか……。
検査をしてもらったんだけど「殺す気か!」と言うくらい鼻の奥の奥まで綿棒を捻じこまれて悲鳴が出た。このくらいやらないと正確な結果が出ないなら、自分で薬局でキットを買ってきても無理ですね。
たちまち陽性の結果が出る。
三年半、逃れてきたが、ついに捕まってしまった。
明日以降の用事もキャンセルする。
昼寝をしたが、眠りは浅い。しんどいけど、起き上がれないとか、しゃべるのもつらいというほどではないのは幸いだった。
Twitterに「コロナでした」と書き込むと、たくさんの人から「お大事に」というリプライやいいねをいただく。ふだんはあまり交流がない人からも。これは正直、かなり嬉しかった。ありがとうございます。
「水曜どうでしょう」を観て、就寝。
2023/09/14(木)
熱は上がったり下がったりしている。最高値を更新はしないので、このまま平熱に近づいていってほしい。
喉の違和感がひどい。定期的に強烈なイガイガに襲われて、気管から激しく咳き込む。これがつらくて昨夜も眠りは浅く、夜中に何度か水を飲みに台所へ立った。
こんな状態で『鵼の碑』を手にするとは思わなかった。
さっそく読み始めている。
まだ序盤で、どんな話か何にもわからないけど面白い。まぁ、百鬼夜行シリーズは後半まで読んでもアホの私にはどんな話かわからないんですけど。わかっているのは京極先生と中禅寺と榎木津だけです。
それなりに小説を読み、自分でも書くようになると、このシリーズの文章の異様さがいくらかわかってきた。
よく京極先生は「ストーリーはないんです。読んだ人が勝手にストーリーを作るだけなんです」なんておっしゃるけど、なんていうか……通常の「豊かな描写」とは異なる文章なんですよね。実は極めてデジタルというか、データ的というか……それが無味乾燥というのでなく、むしろ逆で、読者の脳に膨大な量の情報を的確に叩き込むことに特化している感じ。で、そのときもう、京極先生が仕掛けている(『何も仕掛けちゃいませんよ、皆さんが自分の望むように読んでるだけですよ』なんて言い方をなさるのだろうけど)方向に見事に進まされている……
今日も早めに休んで、明日からはいろいろ(家の中で行う)活動ができたらいいと思う。
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