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声楽聴き比べシリーズ vol.1 ベッリーニ《Ma rendi pur contento》

聴き比べてみたり、サクッと感想をば。
そしてサクッと終わらせます。

V. ベッリーニ「喜ばせてあげて」

私が高3の時に見た藝大の課題曲にこれがありました。受けてさえもないので、一生懸命に取り組むこともなく、つまらない!!!と思ったのがベッリーニとのファーストコンタクト。

私の"つまらない"と言うのは、あまりにも難しくて歌えず、悔しくてたまらない感情の裏返しでもあります。

今では大好きで、発声のバロメーターとしても歌ってます。

歌えば歌うほど奥深く、嫌いとは紙一重のところにいますが大好きです(笑)

若い時に出会い歌うことが多いこの曲ですが、そのとき歌詞に心から共感できるほど達観したティーンエイジャーがどれだけいるでしょうか?笑

「イタリアものは、アモーレアモーレばっかり言ってる」なんてしばしば聞きますが、そんなワケないのに半分信じ切っていた学部生の私を叱りたい(笑)

聴き比べ

Apple Musicで聴ける音源で、私の好きなものを。

ルチアーノ・パヴァロッティ

言わずもがな

以前は、パヴァロッティを聴くと「わかった、わかった、あたしゃお腹いっぱいだよ」と、彼の節(ぶし)で満腹中枢が直ぐに刺激されたが、勉強をして色々分かってきた最近、貪るように聴いている。

学生の時に感じたあの"節"はなんだったんだろう。彼の"節"が音楽を進める何からしい。語彙が拙過ぎて表現できないけど、今ではとても良い意味でシンプルに聴こえる。

不思議なこったい!

アンヌ=マリー・ロッド

音源を聴く時に、自分の声に近い歌手のを必ず探す様にしている。

今回この曲で、自分に近く、またこうなりたいと思って選んだのがロッド。

「話すような位置で歌う」と言うのが長い長い課題ですが、こんな風に歌われると永遠に出来ないんだろうな〜と思いつつも、少しでも近づきたいと思うわけです。

マキシム・ミロノフ

ピアノの音があまりに○%☆¥*△!!
どんなピアノで録音したの!?
と言うところにまず気を取られます(笑)

ロッシーニ歌いで有名なミロノフは、誕生日ソングさえもロッシーニ風に歌いあげるのをSNSで拝見したので、興味津々で聴いてみました。
ちょっとくどいなと感じましたが、思いのほか好きでした(何様www)!

スカラ座と新国立劇場で合わせて3回ほど観劇したことがありますが、聴いてるこっちが疲れてきそうな旋律をものの見事に転がる様は、本当に素晴らしかったです。

まとめ

シンプルが好きだけど、実際そう歌うのは嫌いになりそうなくらい難しい。言うのは簡単。
あきを。

#ベッリーニ #歌曲 #クラシック音楽 #声楽 #オペラ

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