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2023年上半期映画メモ

映画を見てはさっぱり忘れるという不毛な日々を打破すべく、見たものとひとこと感想のメモを作ることにしました。それを読んでおもしろいのか、とかは気にしない! 上半期とはいっても、4月からです。

「オットーという男」
トム・ハンクスひさしぶり! 予想の範疇を裏切らない展開でしたが、とても好きです。隣人の奥さんがよかった。

「エアー」
マット・デイモンとベン・アフレックの関係って、すごくいいですよね。大学生の頃から付かず離れず、二人とも第一線を走ってるのがエモい。
ナイキがジョーダンを獲得するまでのお話で、へー、ってことばかりで、めっちゃくちゃ面白かった! ナイキはラファのスポンサーで、私が知ったときには超一流メーカーのくくりだったから、よけいに驚いた。何かに一生懸命な人はかっこいいなあ、としみじみ思いました。お母さん役のヴィオラ・デイヴィス大好き!

「ブルージャイアント」
評判がいいから見に行ったら、とってもよかったです! ジャズが大好きなんですけど(詳しくはない)、ジャズに未来はない、というのはもうずっと言われていることなので、どうにかなってほしいな、と思いつつ、まあむずかしいよね、とも。
お話としては、事故にあうだろうな、と思った瞬間に事故にあって、私でもそうするよ、うんうん、と納得しましたし、そのあとの展開で号泣したけれど、冷静になるとなかなかに無理があるな、と。ちゃんと入院してた方がいいよ、絶対に。ただ、創作において勢いって大事なので、そのときに感動できれば大成功だとも思います。おすすめ!

「ウィ、シェフ」
フランス映画とは、喧嘩につぐ喧嘩、冷戦、たまの仲直りからの喧嘩、という感じで、おまえとは本当に気が合わない! と思いつづけてきましたが、最近は雪解けの様相を示しています。
もともと、話はないけど映像がきれい、にふりきった映画が大っっっっっっきらいなので(そんなに強く言わなくてもw)、フランス映画を見たあとの、だからなんやねん、という怒りに満ちた感情とか、途中で退屈すぎて寝落ちて、時間返せ! とむかつくとか、そういった負の感情に支配されたくなくて(楽しいことだけ見てたい)、別の道を歩みましょうね、というスタンスでいたんですが、最近は、映像がきれいで話がある映画が増えた気がします。
この映画はとてもよかったし、途中子供たちががんばるとこはずっと泣いてた。自分の実力をきちんとわかってて、それを他人のために使う、強くてやさしい主人公の女性シェフが本当にかっこよかったです! めっちゃおすすめ!

「パリタクシー」
この日はフランス映画二本立て。映画鑑賞を再開してから当たりばっかりなので、そろそろ失敗するんじゃ、と思ってたんですが、これも面白かったです。おぼろげに、タクシー運転手と乗客のおばあさんが心を通わせる、ドライビング・ミス・デイジーみたいな話だと思ってて、ほのぼのするつもりで見たんだけど、おばあさんがの過去がきつかった…。私は個人的ないろいろもあって、DVする男は生きてる価値がないと思っているんですが、典型的なDV男は出てくるし、そのあとレイプされるし(結婚してようが同意なき性行為はレイプです)、途中で、あー、無理かもしれん…、出ようかな…、となりました。そういうシーンがあるなら言ってほしい…。あとそんな細かく描写しなくてもよくない? つづきが気になるから見たけど、あのシーンはいらん…。DVあります、とかは書いててほしい。そしたら、見に行かないので。いい映画だとは思うけど、ダメージもすごかった。フラッシュバックする人は見ない方がいいです。
それはそれとして、おばあさんの若いときの女優さんが超好みでした! かわいい!

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
寝たー! マーベルもDCもふんだんにCG使えばいいと思ってるでしょ。CG画面のごちゃごちゃさと、いま何をやってるの? の不明瞭さがいやですね。CG多発されると、とにかく眠くなる。戦ってるとことか、ほぼ寝落ちる。そろそろCGに頼るの、やめない? つまらなくはないのに眠るのは、脳が処理を拒否してるとしか思えないし、私は私の脳を信じるよ! めずらしく途中で目覚めたので、そのあとは見れましたが、寝てるとこがわからなくても問題なく理解できたわ。まあ、アメコミ原作なので、戦う→問題起こる→また戦う→大団円という流れでしょうからね。ちゃんと大団円でよかったです。
クリス・プラットについては言いたいことが山ほどあるけど、今回で卒業だから、もうどうでもいい。引き続き見てるもの以外は彼が出てたら避けますよ。カタツムリの女の子の顔が大好きなので、いなくなるのはめっちゃ寂しいです。女の子の趣味を語る、みたいになってるw

「アルマゲドンタイム」
アンソニー・ホプキンスが出てるから見る! とはりきっていったら、アン・ハサウェイまで出てて、すっごい私得!
内容くそつまんなかったけど!
私はこういう、自分以外がすべて悪い、って思ってる人が老若男女問わず大っきらいなので、なんの反省もしないまま生きて、そして、それを肯定する映画作るんだー(自伝映画だってさ)、へー、おまえの映画は二度と見んわ、と思いましたね。寝なかっただけで、ほめてほしい。前の座席の人、生きてる? って心配になるぐらいすごい体勢で寝てたから、わかるよ、私もアン・ハサウェイいなかったら寝てるよ、って思った。ハズレ映画にようやく当たったので、ちょっと嬉しい。すすめません!

「TAR」
アルマゲドンタイムの悪口を言ってすまん、本当につまらない映画ってあるんだね、と反省するぐらい、つまらなすぎた。何を描きたいのかがまったくわからないし、どうなったのかの説明もないから場面が唐突すぎて理解不能。もっと観客を信じて曖昧な表現でもいいんだよ、伝わるよ、とは最近よく聞くけど、さすがにここまでやられたら伝わらんわ。映画の作り方を勉強してほしい(上からすぎる目線)。
大好きなケイト・ブランシェットの最悪すぎる無駄遣い。
終わってお手洗いに行こうとしたら、後ろの女性二人組が「つまらない」を十回ぐらい言ってて、わかるー! ってなった。そのぐらい、つまらない。

「スーパーマリオブラザーズ」
最高だった! エンタメのとても正しい作り方。これでいいのよ、娯楽映画って。見たあとに、おもしろかったな、という感想しかないの、実はそんなにないので、とても貴重ですばらしい作品だと思います。音楽もとにかく最高で、周りにだれもいないのをいいことに小さく踊ってた。

上半期おしまい! 二ヶ月間に結構見たね。つぎは下半期の予定だけど、膨大になりすぎたら途中で出します。
みなさん、よい映画ライフを!(そんな日記じゃない)


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