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AリーグとACL

メルボルンのロックダウンがもう7日間延長となりました。そんな中、複雑な発表が。悲喜交々の感情のまま、ちょこっと書きますので、よろしくどうぞです。

心配していた事が現実になってしまいました。今日(6月4日)Aリーグのファイナルトーナメント「ファイナル・シリーズ」の日程が発表された。っそしてAリーグの3チーム、メルボルン・シティ、シドニー、ブリスベンの今年のACL「アジア・チャンピオンズ・リーグ」への棄権表明もひっそりと。

最初に目にしたニュースはファイナル・シリーズの日程だった。Aリーグの今季20-21シーズンのリーグ戦は6月6日(日)のメルボルン・シティ対メルボルン・ビクトリーのメルボルンダービーで終わる。ファイナルシリーズの初戦・準々決勝は次の週末の11、12、13日の間に2試合が行われ、準決勝が18、19日に、決勝は6月26日と発表された。ワクワクする気持ちと同時に....。ACLが6月23日から始まる事も脳裏に走り、って事は....。

コロナ禍の影響を受けた今年のAリーグはどのチームも経営難。今まで使っていたホームスタジアムをグレードの低いスタジアムへと移行したり、ホームゲームの権利をまだプロチームのない州へ売ったり、アウェイゲームを4試合続けて行い(12日間お家には帰れません)移動費用を浮かせてみたりと試行錯誤の今シーズン。チーム努力だけではなくて、Aリーグの日程君も頑張った。開幕が2か月遅くなったのに、放映権やスタジアム借用契約の為に6月中にはシーズンを終わらなければならない。過密日程を覚悟でスケジュールを発表した。やっと開幕だ!と言う時にクラスター発生で州境が閉鎖、都市部のロックダウンが起こり、1カ月近くの延期。その後も時々起こるクラスター発生とロックダウンで日程は何度となく白紙に戻され、延期試合が出たりした。結局日程君は今季の日程を4~5節ごとに分けて発表するという裏技を使った。中3日は当たり前の日程で、時々中2日!各チームも選手も関係者も頑張った。そんな中、アジアサッカー連盟がACLの日程と開催地を発表。5月10日の事だ。ブリスベンのACL予選は6月23日と発表された。

いや、無理じゃない???って思いましたよ、私は。この時点ではファイナル・シリーズの日程は出てなかったけれど、リーグ戦の全日程は出ていた。ここから、逆算してACLへ参戦するチームの日程を考慮しなければならないとか...。タイへの渡航規定や入国後の検査や隔離も考えなければならないし。大変、大変!と言いながらも、日程君頑張って!おも思ったりもした。でも、日程を遂行するのは日程君じゃなくて選手達なんだよね。

それと同時に、うれしい悲鳴と言うか、ACLの参戦3チームが全部ファイナルシリーズに進出するという事実。万が一、参加チームがリーグ戦終了時に6位以下だったら、ACL参戦もあったのでは?と考えてしまう。放映権、選手の労働環境、国ごとに違う入国管理規則、アジアサッカー連盟に対するオーストラリアの位置や信頼...。Aリーグ側も色々と試行錯誤したと思う。だから、6月4日にファイナルシリーズの日程を発表し、同時にACL棄権を声明したのだと思う。

選手やコーチ陣にはACLへ出場することが自分のプロモーションと考えている人もいると思うと、本当に悲しいし悔しい。

ACLの件はさて置き(気持ち的にはまだ置けてない...)、今回の発表でもう一つうれしい事が。Aリーグの試合はペイTVでしか見れないのが常識なオーストラリアだけれど、今年のファイナル・シリーズはインターネット配信会社「Kayo」のフリービーチャンネルで全試合を無料配信するとの事(オーストラリアのみかな、多分。ファイナル・シリーズのプロモーションはまだ行っていないようですが、下記のWEBだと思います)

https://kayosports.com.au/freebies

そして来季からは地上波でも観戦が可能になるとの事。スポーツ大国でいまいち人気のないサッカー人気を広げる大チャンス到来か。来季も目が離せないAリーグ!(まだ終わってないって!)

ってな事で、気持ちの整理を付けつつ、つらつら書きました。またファイナル・シリーズが始まる頃にnoteしますね。じゃあね、バイバイ。またね。




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