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流星群

まだまだ終わらないぞ、と言わんばかりに増幅された三線。全身で聴き慣れたリズムが住宅街に響いていく。まだそれなりの車通りで、いつもより出歩く人も多い。暗くて顔姿はよくわからないが、みな肩の力は抜けていて穏やかだ。歩行者信号の明滅で消えたり現れたりする若者のグループを見送って、アクセルをじわりと回した。

工事で盛り上がった交差点。思いのほかバイクが跳ねて肝を冷やす。危うくご先祖様になるところだった。死んだらすぐご先祖様になれるのだろうか。ご先祖様認定試験とかあったらどうしよう。くだらない思考の波に、話題の流星群が差し込まれる。空を見上げると、ほぼ満月が煌々と輝いている。流星群観察の条件としてはよろしくない。

ウンケーと流星群。
その巡り合わせに何か意味を見い出してしまうのは私が人間だからだろうか。

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