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生い立ち。

父は、私が生まれる数日前まで放浪?失踪?していたけれど、出産にはギリギリ間に合ったという。

私が生まれるから帰ってきたかどうかは、今もわからない。

かわいがってくれたこともあったらしい。
抱っこしてお散歩に行ってくれたって。

基本的にいつも黙ってどこかに行ってしまうので、きっと私のことはあんまりかわいいと思えなかったんだろうと思う。
若くして子供ができて、プレッシャーなど、きっといろいろ辛かったのかもしれない。

放浪→自由を求めていたのだろうか。
もう今はわからないけれど。

いなくなってばかりの父とはもうやっていけないということになって、母は離婚した。

母も辛かったと思う。
でもとにかく仕事1番の人だから(今も)、仕事(母の店のこと)をしない父を許せなかったのだろう。
最後の家族同士の面会の時に、もう私にはなにもしなくていいと、父と父の両親に言ったと聞いている。
だから私は、父や父方の祖父母から贈り物ももらったことがないし、慰謝料的なのもなかったように思う。


1歳で父がいなくなって、母はとにかく仕事一筋で、寂しかった私の面倒を見てくれていたのは、祖母と、祖父と、叔母(母の妹)だった。

母以外は、みんな天国に行ってしまった。

私を愛してくれた優しい家族は、私の味方は、もういない。

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