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内なる声を自覚したならば

ZaPASSコーチ養成講座Advance編に参加してきた。

Advance編は1泊2日の合宿形式で、自分の中で育まれてきた信念(モンスター)がどこから生まれて、どのように作用していて、そして、今後どう付き合っていきたいか、自分の起源にアクセスし続けた。

モンスターという愛しい存在

皆さんは、自分の中から生まれる声によって、なんらかの行動がいつも制限されているな、と思う経験はあるだろうか。

自分の中から生まれる声を「モンスター」と呼びたい。

モンスターは、決して悪い存在ではなく、私たちひとりひとりの中で育まれてきた愛しのキャラクターであり、信念であり、世界の捉え方であり、いつもの思考パターンであり、自分の中に潜んでいる本当の願いを抱えている存在だと言う。

モンスターのおかげで、これまでも何かしらを乗り越えてきたはずで、その積み重ねでいまの自分がいる。でも、モンスターが悪いほうに作用すると、いつもの思考あるいは行動パターンに陥って自分の可能性を制限してしまう。そんな存在。

ワークの時間や参加メンバーとの対話を重ねながら、私自身を制限している思考パターンを探っていくと、特定の条件がそろうと「ぜんぶ自分のせい」というモンスターの存在が発動することを特定した。

いくらアプリを変えてみても、OSは変わっていない

モンスターを特定した後は、これから、自分の可能性が発揮されるようにどのように作用させていくかを考えていったのだが、私は、このステップに最も苦戦した。

何度内省しても、モンスターが発生しないメカニズムを設計し、そのために特定の条件を変えることばかりが考えつく。

チームメンバーに、何度も、「それはアプリケーションの話で、OSは変わっていないですよね」「同じシチュエーションになったら、同じ行動パターンになりますよね」と言われた。

分かる。頭では分かる。

モンスターの存在を特定して、再定義して、自分の可能性を解放するようにプログラムを書き換える、ということをやりたいのだ。

頭では分かる。

でも、どうしたらよいか分からなかった。「ぜんぶ自分のせい」というモンスターと生涯共にしすぎて、どう扱っていいものか、まったく分からなかった。

直視したくなかった本当の願い

自分の文字を眺めたまま途方に暮れてしまったが、様々な問いかけから内なる声にアクセスすることができた。

「『ぜんぶ自分のせい』というモンスターの奥に何を願っているの?」
「それが叶ったらどうしたいの?」
「それが実現できたらどんな自分になれるの?」

問われるうち、私は、本当はやりたかったのにどうしても実現出来なかったことを話していた。

泣きながら。

どこかで、そうだと分かっていた。本当は知っていた。でも、直視したくなかった。

そして、どうしても出来なかったことを実現するためにやりたいことを話しながら、自分の中に抑えきれないほどの大きな愛があることに気がついた。本当は好きで好きでしかたなかった。

大好きだからこそ、いままでと同じ自分ではそれが実現できない。自分には出来ない。

旅のはじまり

ここまで書きながら、やっぱり涙が止まらない。

それだけ、決して開かないように閉めていた蓋だった。私が傷つかないように、『ぜんぶ自分のせい』というモンスターが、良かれと思って日々巧妙に隠してくれていたことだった。

Advance編をとおして、自分自身を持って、自分を深く知ることの難しさ、人の可能性を制限している存在の根深さ、押し殺していた本当の声を受け入れるための痛みを体感することが出来た。

コーチ養成講座Basic編に初めて参加した日、「コーチは、内省が必須の職業」だと教わり、そして、コーチに挑戦するということは、自分自身の内省の旅の始まりであることを強烈に認識した。コーチ自身が自分をどれだけ受け入れているかが、クライアントとの関係性づくりや対話の深さにダイレクトにつながっていくのだと。

内なる声を自覚したならば、本当の旅が始まる。何度でも。

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