自分がサステナブルじゃないと続けられない。バリューをアップデートした話
昨年、自分のミッション・ビジョンを作成した。作成したミッション・ビジョンにもとづいて、仕事のポートフォリオを組みなおしたり、ベンチャー企業の意思決定層におけるジェンダーギャップをテーマに、スポンサーシップ・コミュニティを立ち上げてきた。
あわせて、ミッション・ビジョンを実現するための行動指針であるバリューも作成していた。
「挑戦する」「毎日積む」「行き来する」「Not 他責思考」というバリューをつくったのだが、1年経ったいま、これがなんだかしっくりこないのだ。
というより、バリューをつくってはみたものの、あまり使っていないことに気づいたのだ。なんなら、このバリューに基づいて行動しようとすると、苦しくなってしまうのだ。
バリューをアップデート
ということで、コーチの力を借りて、バリューをアップデートすることにした。
アップデートしたバリューは、「楽しもう」「余白の時間を持つ」「感情をシェアする」「Not 短期思考」と表現した。
この変化について考察してみたい。
組織の中で成長するためのドライバー
昨年私がつくったバリューは、仕事をする上での哲学でもあった。
自分自身が挑戦する。毎日きちんとやる。具体と抽象を行き来して課題解決をする。そして、自分事として捉えること。
「挑戦する」「毎日積む」「行き来する」「Not 他責思考」を大切にすることによって、そうやって組織の中で貢献しよう、成長しようとしてきた。
これまでのバリューは、自分が組織の中で成長するためのドライバーだった、と言えるだろう。
このバリューがあったから、成長してこれた。これは間違いない。
しかし、なんだか苦しいのだ。
自分の可能性を制限するモンスターが現れる
これまでの成長を支えてきたバリューは、悪い方に作用すると、自分の可能性を制限するモンスターが現れる原因でもあることに気づいた。
モンスターとは、
皆さんは、自分の中から生まれる声によって、なんらかの行動がいつも制限されているな、と思う経験はあるだろうか。
自分の中から生まれる声を「モンスター」と呼びたい。
モンスターは、決して悪い存在ではなく、私たちひとりひとりの中で育まれてきた愛しのキャラクターであり、信念であり、世界の捉え方であり、いつもの思考パターンであり、自分の中に潜んでいる本当の願いを抱えている存在だと言う。
モンスターのおかげで、これまでも何かしらを乗り越えてきたはずで、その積み重ねでいまの自分がいる。でも、モンスターが悪いほうに作用すると、いつもの思考あるいは行動パターンに陥って自分の可能性を制限してしまう。そんな存在。
私の場合、「ぜんぶ自分のせい」というモンスターが現れる。
果たして自分は仕事が出来ているのだろうか。
人の目が気になる。仕事を抱え込む。自分を追い込む。苦しくなる。
自分がサステナブルじゃないと続けられない
最近、友人がこう言った。
「人生って長いよね。なんか、自分がサステナブルじゃないと続かないよね。」
なるほど。
だから、これまでのバリューがしっくりこなくなったんだなと気づいた。
「まだ見ぬ可能性を最大化する構造をつくる」「ベンチャー企業の意思決定層におけるジェンダーギャップ」という、長い目でのミッションを実現したいと思ったとき、これまでのバリューだと、どこかしらでモンスターが現れて私を追い込んでくるだろう。
どうやら、ライフミッションを追求し続けるための仕組みとしてのバリューが必要になったのだ。
そして私は、自分のバリューを「楽しもう」「余白の時間を持つ」「感情をシェアする」「Not 短期思考」にアップデートした。
長く続けていくためのモンスター対策、とも言えるかもしれない。
これまでのバリュー、ありがとう
まとめるとこんなかんじです。
これまでの成長の仕方がしっくりこなくなった方に、なにか届いたら嬉しいです。
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