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自分がサステナブルじゃないと続けられない。バリューをアップデートした話

昨年、自分のミッション・ビジョンを作成した。作成したミッション・ビジョンにもとづいて、仕事のポートフォリオを組みなおしたり、ベンチャー企業の意思決定層におけるジェンダーギャップをテーマに、スポンサーシップ・コミュニティを立ち上げてきた。

20210704_ミッションの変化

あわせて、ミッション・ビジョンを実現するための行動指針であるバリューも作成していた。

「挑戦する」「毎日積む」「行き来する」「Not 他責思考」というバリューをつくったのだが、1年経ったいま、これがなんだかしっくりこないのだ。

というより、バリューをつくってはみたものの、あまり使っていないことに気づいたのだ。なんなら、このバリューに基づいて行動しようとすると、苦しくなってしまうのだ。

バリューをアップデート

ということで、コーチの力を借りて、バリューをアップデートすることにした。

20210704_ミッションの変化 (1)

アップデートしたバリューは、「楽しもう」「余白の時間を持つ」「感情をシェアする」「Not 短期思考」と表現した。

この変化について考察してみたい。

組織の中で成長するためのドライバー

昨年私がつくったバリューは、仕事をする上での哲学でもあった。

自分自身が挑戦する。毎日きちんとやる。具体と抽象を行き来して課題解決をする。そして、自分事として捉えること。

「挑戦する」「毎日積む」「行き来する」「Not 他責思考」を大切にすることによって、そうやって組織の中で貢献しよう、成長しようとしてきた

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これまでのバリューは、自分が組織の中で成長するためのドライバーだった、と言えるだろう。

このバリューがあったから、成長してこれた。これは間違いない。

しかし、なんだか苦しいのだ。

自分の可能性を制限するモンスターが現れる

これまでの成長を支えてきたバリューは、悪い方に作用すると、自分の可能性を制限するモンスターが現れる原因でもあることに気づいた。

モンスターとは、

皆さんは、自分の中から生まれる声によって、なんらかの行動がいつも制限されているな、と思う経験はあるだろうか。

自分の中から生まれる声を「モンスター」と呼びたい。

モンスターは、決して悪い存在ではなく、私たちひとりひとりの中で育まれてきた愛しのキャラクターであり、信念であり、世界の捉え方であり、いつもの思考パターンであり、自分の中に潜んでいる本当の願いを抱えている存在だと言う。

モンスターのおかげで、これまでも何かしらを乗り越えてきたはずで、その積み重ねでいまの自分がいる。でも、モンスターが悪いほうに作用すると、いつもの思考あるいは行動パターンに陥って自分の可能性を制限してしまう。そんな存在。

私の場合、「ぜんぶ自分のせい」というモンスターが現れる。

20210704_バリューの変化 (1)

果たして自分は仕事が出来ているのだろうか。

人の目が気になる。仕事を抱え込む。自分を追い込む。苦しくなる。

自分がサステナブルじゃないと続けられない

最近、友人がこう言った。

「人生って長いよね。なんか、自分がサステナブルじゃないと続かないよね。」

なるほど。

だから、これまでのバリューがしっくりこなくなったんだなと気づいた。

「まだ見ぬ可能性を最大化する構造をつくる」「ベンチャー企業の意思決定層におけるジェンダーギャップ」という、長い目でのミッションを実現したいと思ったとき、これまでのバリューだと、どこかしらでモンスターが現れて私を追い込んでくるだろう。

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どうやら、ライフミッションを追求し続けるための仕組みとしてのバリューが必要になったのだ。

そして私は、自分のバリューを「楽しもう」「余白の時間を持つ」「感情をシェアする」「Not 短期思考」にアップデートした。

長く続けていくためのモンスター対策、とも言えるかもしれない。

これまでのバリュー、ありがとう

まとめるとこんなかんじです。

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これまでの成長の仕方がしっくりこなくなった方に、なにか届いたら嬉しいです。


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自分のミッションをつくった話



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