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なぜ和装家?なぜ茶道へ入門?👘その4

👘その4

人と人との繋がりを求めて。

きもの着付け教室を卒業すると、お教室で仲良くなったお友達から、大寄せの茶会のお席にお誘いをいただくようになった。

とりあえず我が家の箪笥の中からそれらしきお扇子やら懐紙入れやらを出してきて、何となくお友達に付いてゆき、お友達の所作を真似して、大寄せの茶会でお菓子とお抹茶をいただいた。着物でお友達とお出かけするのは楽しいし、お菓子やお茶も美味しくいただいた。

今思い出せばとても恥ずかしいのだけれど、
その時の私はめちゃくちゃ勘違いをしていた。

ありがたい事に、茶道を習いませんか?とお声がけを複数いただくようになった。
お茶、習いたいなぁ。
だけど身体はひとつ。
とりあえず。
誰もが納得する理由がハッキリしているところからお断りしよう。
だけど相手の方はどう思うかなぁ?
最初は恐る恐るだった。

だけど、意外なことがおきた。

こちらからお断りの言葉を伝えて1番多く返ってきた言葉は「え?私あなたをお誘いしましたっけ??」だった。
ビックリした。
私が大切に思っていたその方は、たいして私の事を想っていなかったのだ。
勘違いだったのだ。
まあ、良い。
今後もしその方との繋がりがなくなったとしても、まあ、良い。
ショックだったが気持ちの整理がついた。
思いがけず、今後のお付き合いの整理ができてしまった。

それとは別に、茶道を熱心にお誘いくださる着物友達が2人いた。
だけど私、お友達とはこの先もお友達でいてほしかった。たわいもない会話をタメグチで話す相手が欲しかった。お友達がお茶の先輩になるなんて考えられない、これからもお友達は大切なお友達でいて欲しい。
そういう理由で、お友達は今でも大切なお友達としてお互いを高め合うお付き合いをさせてもらっている。
ありがたい。
ありがとう!!!

ふと気が付いた。そう言えば熱心に何度もお誘いくださる、歳下でモノをよく知っているC様がいたじゃない。
聞くところによると、若宗匠(→現在は御家元)からじきじきに教えてもらえるそうですし。若宗匠の御年齢は私より一回り以上お若い。

決めた。(👘その1参照)

茶道速水流のC様の事を先輩と呼ぶことにしよう。それ以外の、茶道へお誘いくださった方々すべてお断りしよう。それが出来てからC様へ…

すべてお断りするのに5年ほどかかった。
そしてC様へ連絡した。

そして、
わたしには、きものがある。

(つづく)



和装家あきこの茶道入門シリーズ🍵
茶道速水流に入門を許されるまでの道のりと、これから。

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