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Holding pattern -あなたの中の隠れた緊張

”Holding a pattern is exhausting."
「パターンを維持するって、大変なのよ」

もうずいぶん前に、外国人のロルファーのセッションを受けたとき言われた言葉をふと思い出しました。

パターン、とは、無意識に緊張させている筋肉のパターン。

人生のどこかで、感情的・身体的に危機を感じたとき、からだが自分を守るために作り出したパターンです。

英語だとHoding patternなんて言います。日本語だと何でしょう?固めるパターン?緊張のパターン?あんまりしっくりこないけど・・・。

握りしめた手を、開けと命令しても開けない苦しさや、そもそも握りしめていることにも気付いていない、そんなイメージ。

もう目の前にはない危険に対して警戒し続ける、というのは、大変骨が折れます。知らず知らず、今も過去に対してエネルギーを使い続けているのだから、まさにExhausing(消耗)。Holdingが多いと、今ココにいずらい、というのもあるでしょう。

感情がからだに記憶される、なんていうのもありますね。感情が残ってるパターンは独特の電磁波?を発していて、とくに本当に生死にかかわるようなものだと、かなり強い信号を発しています。

それがリリースされると、今までそのパターンの保持に使っていたエネルギーが戻ってくるので、ほっとした感じや、なんだか元気・力がわいてくるような感覚になったりします。

(あー、ここは感情が残っているなぁ、っていうのは触ると分かるけど、私は具体的に出来事とかまで観える人ではないので安心してください^^)

そういうところにワークしてるとき、クライアントさんが自発的にそれに関連する出来事の思い出を語り出したりするのも不思議で面白い。で、話し終わるとスッキリ抜けたりして、うまくできてるなぁって感心します。

さて、Holding patternはどうしたら解消するのか?

力づくではうまくいきません。根深いものであればあるほど、力で解消しようとすると、ますますからだは防御しようとしてしまうから。

筋肉だけの問題じゃないんです。脳・神経系に、ちゃあんと納得してもらわないといけない。

だから、手を通して、感覚を通して、「今ここに危機はないよ、安全だよ」というメッセージを脳に受け取ってもらって、自発的に緊張を手放していくのを待つんです。

それはまるで『太陽と北風』の太陽のように、やさしく旅人を温めるのです・・・

焦っちゃいけない、慌てちゃいけない。ときにはすごく時間がかかることもある。でも、時間をかけるからこその安全と確実さがある。

心に常に太陽を。


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