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一年が過ぎ、変わったこと。

【マッキーからのメッセージ-21-】

今日は2021年6月30日。一年前に脳卒中で倒れた日だ。

絶望から始まった当時の記憶は、ある部分は鮮明に、またある部分は遠い彼方に忘れてきたようだ。

やっと一年。

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この一年で僕はすごく変わった。見た目(右半身が不自由なこと)だけではない。自分で言うのも何だけど、僕はそつなく何でもこなすタイプだった。友人たちも口を揃えて言うだろう。

それが、だ。
利き腕、利き足が思うように動かせない。言葉もうまく話せない。複雑な話だと理解するまでちょっと時間がかかる。ベッドの上で寝返りをうつのも一苦労。トイレに行く度に何度もコケそうになる。

以前の僕なら「何やってんだよ」と、眉間にシワを寄せていただろう。入院中の不安定なとき、その眉間にシワを寄せたもう一人の僕がよく現れた。「何やってんだよ。もうダメだな」と。トイレにこもって一人きりになると、死んだ方がマシだと何度も思った。

それが、いくつものきっかけや出会いを経験してすっかり変わった。

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【力を貸してください】で写真集の販売を一手に引き受けてくれた、恩人の芝田さん。
【カメラ始めました!】で再び写真を撮りはじめたこと。
【長い旅の途中】で出会った同じ病室の仲間。
【幻の「空飛ぶ豆大福」】で絶版のフォトブックを再作成したこと。そして
【(前)線路は続くよどこまでも『始発駅は写真展』】 にあるように写真展を開催し、たくさんの仲間と信じられないくらいのお客さまが来てくれたこと。


この一年、みんなへの「ありがとう」だけでは伝えきれない感謝でいっぱいだ。


今の僕は生きていることそのものがありがたい。少々不自由であっても、それがどうした!と言えるようになった。もう一人の僕は「なんとかなるさ!元気を出していこう」と言ってくれる。

いや、もう一人の僕だけじゃない。よく考えたら、妻(ねえさん)は最初からずっとそう言い続けてくれていたんだ、ということを思い出した。塞ぎ込んでいた僕、カメラを再び持った僕、フォトブックを再び作ろうとがんばっていた僕、写真展をやろうと努力していた僕。すべての僕に、ねえさんが「なんとかなるよ!」と言っていたんだ。


最初からわかっていたんだね。
これからもよろしく。
なんとかなるさ! 
元気を出していこう!


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