台湾旅9日目 豆乳屋のお母さんと娘さん

台南で有名な食べ物はいっぱいあるけど、特に有名なのが、牛肉のスープと、魚のスープらしい。ガイドブックにのっていたお店を目指して出かけた。荷物は持たず、お財布とケータイだけ。Google mapsさえあれば、ガイドブックはいらないのだ。

曇り空で、空気はモアっとしてた。ふと進行方向を見ると、脇にマーケットがあるのが見えちょっと寄ってみるが、ここで、予定外の物を食べている場合ではなく、魚のスープ屋を目指すが、汗だくで目的地の魚のスープ屋に到着するも、思っていたより値段が高いし、お店も、がらがら。もう手持ちの台湾元は多くないので、冒険はできず、食べるのをやめて、マーケットに戻ることにする。

思いもかけないところにマーケットがあったので、google maps を見直すと、そこはガイドブックで読んで、行きたかった市場の周辺だった。なんてこった!こんな時に限っていつも持ち歩いているガイドブックがない。確かその市場の中に、興味があるお店が入ってるはずなんだけど。

お腹も空いたし、何を食べたら良いのか、と思ったら、豆乳のお店があった。台湾では、朝ごはんに豆乳を売ってるお店が多く、しかもこの店、遺伝子組み換え大豆は使っていませんって書いてあるようだ。

一つお願いしようも声をかけると、なんと、お店の人が日本語で「はい、わかりました」と言うではないか。
暖かい豆乳と、ついでに肉まんではなく野菜まんを注文して、その場で頂いた。美味しい!こんなにふわふわしてる野菜まんは食べたことがない。

お母さんと娘さんと、2人で切り盛りされているように見えるその店は、店構えがとても古いように見えたので、娘さんに、何代目ですか?と聞いてみた。
ガイドブックを読んでいると、台湾では、家族で代々食べ物商売を営んでいるお店が多そうだから。
そしたら意外にも、「2代目です。お母さんが50年前に始めました。」という。
お母さん、どう見ても60歳以下に見えるけど。私が怪訝な顔をして、お母さんを見ると、指で、自分は82歳だと示してきた。
82歳!!びっくりし過ぎて、娘さんにも年齢を聞いたら52歳だって!!
2人とも肌がすごく若くはつらつとしている。

若さの秘密は、もしかして豆乳ですか?と聞くと、そう!と言って自慢の?大豆を見せてくれた。後は、年中無休なこと。毎日仕事をするのが若さの秘訣なんだって。

ちなみに、カステラも買ってみたら、食べたことのないふわふわさだった。しっかり心を込めて作っている人のクオリティって、こうなんだ。宿でコーヒーと一緒に食べたら最高だった。

ちなみに、マーケットでお土産用の棗とクコの実を買った。ばらして、ジップロックに入れて配ることにする。(果たしてそれが喜ばれるのかは、不明だけど、差し当たって身体には良さそう)

午後からバスに乗って安平という、台南という街の発祥地に行ってみることにした。オランダ人が17世紀につくった城壁と、イカビーフンと、クラシックな豆花を食べ、有名なドライフルーツのお店も見てみる計画であった。
まず、イカビーフン。スープはとても美味しかったけど、麺は不思議だった。

ドライフルーツのお店が、たくさんあったけど、表示を見ると、果物だけではなくて、色ケミカルなものが入っちゃってるので、却下。

パッケージもレトロでかわいいのに。

オランダ人の城壁が、とても良かった。展望がきき、大きな木がたくさんあって、気持ちの良い場所だった。

博物館の説明によると、そのオランダ人とは東インド会社で、ヨーロッパからアフリカを回って、アジアに香辛料を求めて航海を進め、台湾にたどり着いた。

この写真からは、日本がアジアの中でも一番遠かったことがわかる。
そして、オランダ人が来る前から安平に、中国人や日本人も貿易の為に来ていたようだけど、当時安平の原住民の人たちは大きな組織を持っていたわけではなく、このエリアをtayouwanと呼んだのはオランダ人で、それが後の台湾というこの国名前になったとのこと。

その後、この城壁はオランダ人の勢力が弱った為に衰退したが、19世紀に日本軍が再建し、今の博物館は税関として使われたらしい。
この大きな木々たちはそんな人間たちの変遷を静かに見続けて、時に人々を慰め寄り添ってきたのだろう。

無事に見学を終えて、クラシック豆花を食べに行った。ここの豆花は、竹墨が入っているのもあるということでそれを注文。
あっさりしてて、とても美味しかった。

この旅最後の夕食はエビごはん。

むしろ、キクラゲの方が美味しかった。これはレシピを知りたい。
そして、しめのフルーツかき氷。マンゴーはのってなかったけど、パパイヤ、スイカ、パイナップルが美味しかった!










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