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フランスからの旅5 バルセロナの外国人

バルセロナは暑かった。ガウディの建築を見にいくにも、サグラダファミリアは予約が取れず、予約が取れて行ったグエル公園も人が多すぎて楽しめなかったため、他の建築物にしても似たようなものだろう、と思うと、高いお金を払う気がうせて、結局、大きい公園にたどり着いた。
木陰で涼んで、アフリカ系の男の子が布を売っているのを観察していた。

私たちも芝生でごろごろする為に一枚買った。私は買うなら気に入ったものを買いたかったけど、チュースが彼の生活費に協力しようというのて゛。
「本当は20ユーロだけど、15ユーロにしておくね」と言っていた。
彼はいつもカラフルな布を10枚地面に並べていて、一枚売れるたびに、マンホールの中に隠してある布を出しに取りに行っては補完していた。
1時間に10枚くらい売り上げて、チュースと感心していたら、いきなり、大柄の男性が2人来て、布を取り上げたと思ったら、アフリカ系の男の子は出来る限りの布を持って走り出した。
それからすぐに警察の白バイが2台、彼を追う。
大柄の男性たちは、マフィアかと思ったら警察の犬なのかな。そして、アフリカ系の男の子は、ビザなしなのだろう。
なんでマンホール?と思っていたけど、こういうことがあって、商品がたくさんあると、咄嗟には逃げ出せないから隠しておくのだということがわかった。
(ちなみに、私が買った布は、中国人の布屋で、10ユーロだった。なんてこった)

公園には5分に一回くらい、アラブ系の人がビールや、水、チャイやサモサを売りに来た。チュースはそのビールを3回くらい買った。(そして、その度にお釣りはいらないといいやがった。)
私はサモサとチャイを買った。本場の味で美味しかった。どこから来たの?と聞いたら、「パキスタン」

この街には本当にたくさんの外国人がいた。
観光客も含めたら7割は外国人なんじゃないの?って思った。
外国人のうち、アラブ系の人たちはコンビニみたいな食料品屋を持っていて、中国人は雑貨屋か、レストランのレジでよくみかけた。
それから団体旅行客みたいな中国人のグループをたくさんみかけた。日本人も20年前とかはこんな感じだったんだろうが、景気が悪く、円安の現在、日本人と見られる人とはほとんどすれ違わなかった。
それから、アフリカ系の人たちは、街角で、清掃や建築の仕事をしているのを多く見かけた。金髪青い目の白人たちは観光名所で、言葉を聞いていると、フランス人かドイツ人が多かったみたいだ。

ダリの街フィゲレスにも、アラブ系、アフリカ系の人がたくさんいた。同じ地中海をシェアしているわけだから、そりゃそうか。

ちなみに、チリ人の友達が、バルセロナについてこう言った。「ヨーロッパのニューヨークがベルリンだとしたら、バルセロナは、ラテン圏のニューヨークなんだよ」
南米の芸術家や、ミュージシャンはバルセロナを目指す。ここには新しいものがあって、古い価値観を捨てた自分自身でいられるから。男性なのか女性なのかわからない人を何人も見たし、いろんな小さいお店があって、おしゃれなメトロポリタン。
それだからこそ、各地からいろんな人がいろんな目的で来る街なのだ。

またバルセロナに行きたいと思う。今度はもっと空いている時期に。そして暑くない時期に、もっと予算を組んで、ゆっくりガウディの建てた家をみたり、街をぶらぶらしたり、美味しいレストランに入ったりしたいものだ。

公園で、お昼ご飯をたべた。街のサンドイッチは高いので、スーパーで食材とパンを買って挟んで食べた。生ハムもチーズも美味しくて、14ユーロで2人でお腹いっぱい食べて、さらにチーズもハムも翌日の昼ごはんに持ち越された。スーパー食材素晴らしい!

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