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「ガチガチの世界をゆるめる」-「弱さを誇る」という新しい価値

本日、私が取材した「ガチガチの世界をゆるめる」の著者、澤田智洋さんのインタビュー記事がFRIDAYデジタルに掲載された。

こちら、「百万年書房」から9月に発刊されたばかりの本だ。この澤田さんへのインタビュー依頼が、媒体出版社さん経由で百万年書房北尾さんから来た時に書いたメッセージがこちら ↓

北尾さん おはようございます。このたびは!澤田さんのインタビュー担当させていただきありがとうございます!ご著書のゲラを読んで、おいおい泣いてしまいました。自分もイギリスで透明人間化したときも思い出したし、澤田さんの息子さんが生まれたときの思いも正直でほんものだし、自分の中のマイノリティーも泣きました😭😭😭 強者と弱者の位置関係が変わるクーデターみたいな本だと思います!FRIDAYデジタルは主な読書が30~40代の女性だそうで、同一性やらマジョリティ強迫観念にとらわれた母世代女性たちに刺さる記事にしたほうがいいのかなと思いました。

で、「その記事の方向性いいね」と北尾さんご同調もいただき、書いたのが上の記事。実は、「同一性やらマジョリティ強迫観念にとらわれた母世代女性」には、思いっきり私も含まれている。FRIDAYデジタル読者さんのせいにしつつ、自分のために書いたのかもしれない。

自分は、自由でいたい、このままでいたい、人と違ってもいいじゃん!!と(かなり)思いながら生きてきたというのに、いざ子ども(特に息子)が生まれ、保育園や学校で「お子さんは違いすぎます」「お母さん、苦労されますね。こんな風に育ててみては?」「お子さん、もう少しみんなと同じように」「まずは、普通にしててください」…などという「ノーマライズ」集中砲火に20年近くあってくると、知らず知らずのうちに立派な「ガチガチ」親となっていた部分があった。

インタビューでまずそう打ち明けてみると、

「親になると違うモードに入りますよね」

と、話を始めてくれた澤田さん。ひと言目から、インタビュアーまでゆるめてくれた。

この澤田さんの本は、世の中のガチガチにハマっている皆さん読めばいいと思うんだけど、特にすごいのはここ。

ぼく自身のありとあらゆる価値基準を一新したのですが、やはりその中でも大きかったのが「弱さ」の価値転換をしたことです。息子の障害もそうだし、自分がスポーツ弱者ということも含め、「弱さを誇る」と決めました。もう、そういう標準だと決めたら、決めたのです。

そっか、自分で決めていいんだ。決めたら、決めていいんです。いろんなルールは、自分が生きていくために決めていいんです。自分が生きやすいと、いろんな人にやさしくできるし、つながりやすくなるし。

今日ちょうど、従妹の子育て話を聞いていて、いろいろな問題を乗り越えた彼女が、「でなきゃ」や「あるべき」論から解き放たれており、「それってゆるライズ!」と、早速、澤田語を使ってみたw

ザ・スミスが出てきた時「ロックなのに弱々しい」と言われていた。モリッシーは「弱いとか、何で悪い?自分が自分のままで、何で責められる?」と言っていた(意訳)。あの人も実は、ガチガチの世界をゆるめていた先駆者やんけ~(と、結局モリッシーの話)。

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