Tame Impala “The Slow Rush”
昨日から、眠くて、だるくて、驚くほど何もする気がなくて。疲れがたまっているからか、気圧のせいか、考えてもよくわからないし、わかったところで「やる気」はやってこない。
そういう時どうするか、思い切りその沼に沈む。沈みの同伴に選んだのは、今年2月にリリースされたテーム・インパラのこのアルバム。
サイケデリックなトロ・イ・モワ、のようなサンダー・キャットのような気持ちのいいアルバム。日本盤の(大好きな)大鷹俊一さんの解説によるとこのアルバムでキーワードになっているのは「時」。
中心人物ケヴィン・パーカーによれば“The Slow Rush”というタイトルには、「時計を見ていると説きは刻まれるのが遅い。しかし目を離すと一気に時が過ぎてしまう。気持ちの持ち次第で解きの流れの速さが変わる」という、時に対する正反対の感覚を込めているそうだ。大鷹氏指摘の通り、このアルバムのジャケットは溶け出した時計が描かれたダリの「記憶の固執」みたいだし。聴いているとどこか異次元に吹っ飛ばされて、自分がいったいどの時点にいるのかわからなくなる。
眠い今?
沈みきった今?
眠りから覚めた今?
何とかなりそうな今?
…沈んでんのか何なのか、よくわかんないモードになった時しぶしぶ起き上がり、やんなきゃならない何かをする。脳みその停滞モードをぐちゃぐちゃに撹拌してくれてw よくわからないけど少し元気にしてくれる。
今日も、雨を横目に見ながら聴いてる。たまにリズムが雨のテンポと一致して、美しく「時」が止まるみたいで、たまらなく気持ちいい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?