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南東欧旅行記_Day 5 ブルガリアのソフィアを歩いて観光

📝前の旅行記

午前

ソフィアで宿泊したアルテホテルは朝食がついていたので、ホテルで朝ごはんを食べてからソフィア中心部を歩いて観光しました。
ソフィアの主な観光スポットは全て徒歩で見て周れる範囲内にあります。

国会議事堂のすぐ近くのホテルに宿泊したことも影響しているのですが、ソフィアは建物が巨大で、道も広いなぁというのが第一印象でした。

政府機関のいろんな建物:大統領府(官邸は別のところ)、国会議事堂、労働省、裁判所などなど。

大統領府
写真左側の入口には衛兵が2名いらっしゃって、衛兵交代式は観光客が集まっていました。
噴水があったり樹木が植えてあったりとチルスポットでもありつつ、デモも行われていました。
写真の手前濃い黄色は歩道です。車道も石畳で淡い黄色になっています。

ホテルの周りは政府関係の建物だらけで常に警察官や警備の方がたくさんいらっしゃるエリアでした。
ソフィア滞在期間中に何度か大規模デモがあったので、デモの時はさらに警察官が増えました。デモ参加者よりも警察官の方が多くない?と思う時もあったくらい。

たびレジに登録していたので旅行中にデモ情報などもリアルタイムにLINEで受け取れたのがとっても便利でした。
海外旅行に行く本人だけじゃなく、ご家族も情報を受け取れるようにしておくと便利と思います。
大雨で川が氾濫しているなど自然災害の情報も受け取れるし、いつでも登録削除可能なので利用したことない方は是非登録してみてください。

宿泊しているホテルの目の前にある大統領府がデモのスタート地点でした。
6月2日も早々にホテルで寝たので私は見ていませんが、デモを見かけた人によると平和な行進だったようです。

国立考古学博物館:レンガ造りで教会のような外見をしていました。

国立美術館:元は王宮だった建物が現在は美術館になっています。


美術館の近くの配電盤
このようにブルガリア国旗に塗られたものを街中でよく見かけました。
なんとなく線がいびつで手作業感があります。

奇蹟者聖ニコライ聖堂:緑が濃い公園の中にあるロシア正教会の教会です。お邪魔している時にたまたま奥から聖職者の方が出てきたのですが、信者の皆さんが聖職者の男性の手の甲にキスしていました。教会内のイコンに口づけされている様子も見かけました。コロナの時は大変だったでしょうね。

周囲にはベンチがたくさんあって、市民の憩いの場となっていました。

聖ソフィア聖堂:ブルガリアで最も古いと言われている教会の一つです。入口がとっても小さく、中はかなり暗かったです。
教会へ入るのは無料ですが、地下の遺跡は有料で見学することができます。

ブルガリア正教会の教会ではどこの教会でも入口でロウソクが販売されていて、教会内や隣接する別棟建物にロウソクを灯してお祈りされていました。
ロウソクが短くなったら消して周る係りの方がどの教会にもいらっしゃるのですが、こちらの聖ソフィア聖堂の方はかなりご高齢な女性で、わたしを見るなり「写真を撮らないで!」とお怒りモードでブルガリア語で話しかけられました。
入口に写真禁止マークがあったので写真は撮っていなかったのですが、おそらく過去にアジア人が写真を撮ったりしてご迷惑をおかけしたのでしょう。英語を話している他の観光客には話しかけていなかったので、私の外見で判断して怒っているな、と感じました。
この後ブルガリア観光中に写真撮影禁止の場所で「たぶんアジア人という理由だけで監視されているな」と感じることが何度かありました。悲しいけど、仕方ない。

直前までいたルーマニアも正教会ですが、ブルガリアとちょっとだけ違いが見てとれました。
ブルガリアでは十字を描く時は最初に床に触れてから、上下右左を描き、1回だけではなく何度も十字を描いている人もいました。
またブルガリアでは女性が髪の毛を隠すスカーフを頭に巻いている割合も高かったです。

聖ソフィア聖堂の横には無名戦士の慰霊碑もありました。

アレクサンドルネフスキー大聖堂:ブルガリアで最も大きなブルガリア正教会の聖堂で、ブルガリアへ旅行する人は誰もが行くであろうシンボル的な聖堂です。巨大です。
内部はピリッと身が引き締まるような空気が漂っていました。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂と同じで、写真では伝わらない荘厳さがあります。

聖堂内に入るのは無料ですが、写真撮影をする場合は10レフ支払う必要があり、支払いをせずに写真を撮る観光客を取り締まる係りの方が何人も聖堂内を巡回していました。大変なお仕事ですね。

聖堂の入口とは別に、外に地下に降りる階段入口があって、地下のクリプトに様々なイコンが展示してあります。

周囲の道路が改装工事中で工事資材を囲む青いパネルがたくさん映り込んでしまい、残念。

解放者皇帝のモニュメント:1878 年の露土戦争中にオスマン帝国の支配からブルガリアを解放したロシア皇帝アレクサンドル 2 世の像です。
滞在中に遭遇したデモではこの像によじ登って新政府樹立反対を訴えている集団を見かけました。

解放者皇帝のモニュメント
後ろに映っているのはインターコンチネンタルホテル。カジノもありました。

旅行前にチェックしていた天気予報では旅行期間中連日雨予報で寒いと思っていたのですが、昼間は暑いので制汗剤とお気に入りのhimalayaブランドの歯磨きをドラッグストアのdmで購入しました。
レジで「袋は必要?」と尋ねられたので、Noと言いながら首を横に振ったのですが、お店の人を混乱させてしまいました。ブルガリアではYesの場合に首を横に振り、Noの時に首を縦に振ります。知っていたけど思わず普段のクセで首を横に振ってしまいました。

ホテル東側にある見たかったスポットには全て行けたので、少し南の方へ歩いてみました。

Church of Sveti Sedmochislenitsi:公園の中にあるブルガリア正教会の教会。
外のベンチに座っていたら、日本で見かけるものと同じ霊きゅう車が入ってきました。日本と同じなんだなぁと驚きました。

こじんまりした教会です。
公園にはベンチがたくさんあるので、街歩きの途中でのんびりすることができます。

この日は6月2日。ブルガリア独立運動革命家を偲ぶサイレンが正午から2分間鳴り響きました。
日本の緊急地震速報のような恐怖心を煽るようなトーンのサイレンでした。
私はソフィアのメインストリートであるヴィトシャ通り(歩行者天国)にいたのですが、歩いていた人は立ち止まり、カフェやレストランにいた人は全員が立ち上がって首(こうべ)を垂れていました。
こういう日にたまたまブルガリアにいて貴重な経験ができました。

たびレジに登録しておくとこういう情報ももらえるので、ありがたいです。

午後

ヴィトシャ通りを北上しながらいろいろ見て周りました。

ヴィトシャ通りは2.7キロある歩行者天国なのですが、飲食店がほとんどです。たまにお土産屋さんや両替所、アパレルのお店などもありました。ピンクの派手な扉のストリップのお店もありました。
欧米のチェーン店はほとんどなく、ブルガリアのお店が多かった印象です。

裁判所:Free Walking Tourのスタート地点はこちらの裁判所になっているケースが多かったです。
===Free Walking Tourについて書いたnoteはこちら

ソフィアもトラムが走っています
手前に映っているのはトラムの線路

聖ネデリャ教会:何度も再建されていますが、最初は10世紀に建造されたそうです。ソフィア滞在中にたくさんの正教会に行きましたが、こちらが一番地元の方で混雑していました。ロウソクを買う行列がかなり長かったです。

聖ペトカ教会:セルディカ駅にあるとっても小さな教会です。滞在中に何度かこの前を通りましたが、入口にチェーンがかけてあって中に入ることはできなかったです。

ブルガリア正教会の教会はどこも入口が小さいですが、聖ペトカ協会は一段と小さく見えました

セルディカ遺跡:地下鉄駅の拡張工事の際に遺跡がみつかったそうで、地下鉄駅の周りのかなり広いエリアで遺跡を観ることができます。一部は屋根で覆われていますが、このようにむき出しになっている箇所もあります。

古代遺跡の奥に見えているのはバニャ・バシモスク
写真には写っていませんがすぐ近くにカトリック教会やシナゴークもありました

ソフィア像:もともとレーニン像があった場所に現在はソフィア像があります。

バニャ・バシ・ジャーミイ
ちょうどお祈りの時間だったのか、モスクの外の歩道にもラグを敷いて多くの方が集まっていました。ソフィアにある唯一のモスクです。

ソフィア市場:パンデミックの時からずっと閉鎖されているそうです。中心部の大きな廃墟になっていてもったいないと思いました。もし再開されたら楽しい買い物スポットになりそうです。

大きな屋内市場だったソフィア市場

喉が渇いたので近くのスーパーParkmartに行ってみたら、意識高い系のスーパーでした。滞在中に3回行きましたが、ちらほら日本からの旅行者らしき方々を見かけました。
話したスーパーの店員さんは皆さん英語が堪能でしたし、とってもフレンドリーでした。レジでも話しかけられて「さっきのお客さんは英語が通じなくて困ったんだよ。日本から来たの?宮本武蔵の国だね」みたいな会話をしました。
ルーマニアとの大きな違いはフレンドリーさです。ルーマニアではこちらから話しかければ応えてくれましたが、お店の方から話しかけてくれることはなかったです。

青いファンタ!?
興味本位で買ってみたらエルダーフラワーエキスが入っていて、リラックス効果があるようでした。飲料自体は白で容器が青いだけでした。

歴史博物館:もとは温泉施設だった建物が現在は博物館になっています。いまでも温泉は出ていて、建物の外側に温泉が流れている蛇口がありました。


温泉の成分表と「体を洗っちゃダメ!」という注意書き

博物館の周辺ではロマの親子が物乞いしていたり、泥棒市場もあって、片方だけの靴とか、どうみても壊れているスーツケースとか、何かのリモコンなどを芝生の上に並べて売っていました。誰が買うのよと突っ込みを入れたくなる商品ばかり。
街中に警察官がいたので、怖いとは思わなかったですが、夜間だとまた印象が違ったかもしれません。

ブカレストでの両替経験が勉強になり、街中の両替所に興味がわいたので、ずっと前から持っている20€札をブルカリアレフに両替してみました。
1ユーロは1.96レフの固定為替。39.12レフになるところ、37.20レフを受け取ったので、2レフ(=160円)を手数料として支払ったことになります。手数料は日本と比べるとかなり安いと思います。

Womens market:地元市場をのぞきに行ってみたらどのお店でもサクランボとイチゴが山積みでした。イチゴはきっと日本の方が美味しいだろうと思って遠慮し、サクランボを買ってみました。最小で500グラム~販売だったので、Half Kiro Pleaseと言ったら、お姉さんは両手でガシッとサクランボを持ち上げて、バサッとビニール袋に入れてくれました。

アメリカンチェリーと日本のさくらんぼの中間のような食感と味わい。美味しかったです。

500グラムで3レフ(=230円)は安い!早速ホテルに持ち帰って洗って食べたのですが、2割くらいは傷んでいたりカビていて食べられませんでした。

Минерални чешми:温泉を汲んで持ち帰れる原泉スポット。サクランボを買った市場からホテルへ戻る途中に偶然通かかりました。
この日は歩いていると汗だくになる暑い日だったのですが、触ってみたら温泉は「あっつ!」と手を引っ込めてしまうほど熱かったです。
ブルガリアでは温泉は飲むモノなので、地元民の皆さんが大きなペットボトル空き容器を持ってきて温泉汲みしていました。横ではホームレスとおぼしき方々が体を洗っていました。

ホテルでチェリーを食べたりスマホ充電したりしてしばし休憩してから、再度街歩きに出かけました。

聖ゲオルギ聖堂:大統領府や5つ星ホテルに囲まれている4世紀の教会です。現存する建物としてはソフィア最古だそうです。

Lunch兼Dinner

下調べしておいたレストランThe Hadjidragana Tavernに向かったのですが、急な停電で料理が提供できないとのことだったので、他のお店に行ってみました。

ブルガリア料理レストランMOMAで本日2度目の食事。

民俗音楽と思われる音楽が店内で流れています
完全に観光客向けのお店ですが、ブルガリア料理を食べたいのであればいいと思うよとホテルの人にもおススメされました

LYUTICAという鶏肉の煮込み料理をいただきました

ブルガリアのメニューにはグラム数が表示されていて、どれくらいの量の料理が出てくるのかが想像しやすく便利でした。
トマトベースでパプリカがふんだんに使われていていました。
鶏肉がホロホロで美味しかったです。
ブルガリアはオスマントルコ帝国支配時代もあるのでトルコのデザート「バクラバ」もいただきました。
横に添えてあるbozaのソースが美味しかったです。
巨大なミントの葉っぱとピスタチオの緑が鮮やかでした。

ホテルへの帰り道、お水を買おうとスーパーに立ち寄ったらLidlでした。Lidlはドイツのお手頃価格スーパーで、ヨーロッパで幅広く店舗展開しているのでヨーロッパ旅行の際に利用したことある方も多いのではないでしょうか。
ルーマニアではLidlは見かけなかったですがブルガリアにはありました。

お水とアイランを買ってホテルへ。
帰り道の途中で土砂降りの雨になってしまい全身濡れてしまいました。
海外旅行中はThe Weather Channelのアプリを使っています。マイアラートを設定していれば雨が降りそうな時に通知が来るので便利です。この時は設定を忘れていて濡れてしまいました。

ブルガリア滞在期間中はずっと雨予報であることと、リラの山ハイキングは雪道を歩く可能性があることをホテルの人に教えてもらったので、ホテルに戻ってから予約していた現地ツアーをキャンセルしたり日程変更しました。

ブルガリアで行ったところ


Tripcoin

6月2日 1レフ(BGN)=75円 約60,825円

📝次の旅行記

トップ画像はアレクサンドルネフスキー大聖堂です。

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