ドイツの入学式の必需品
来週、息子が小学校に上がります。
9月に6歳になるのでまだ5歳なのですが、私たちが住んでいる区域の小学校は、1年生に上がる前の年長さんクラスが小学校にくっついている形(ドイツではVorschule、アメリカではKindergarten)で、基本的に年長さんの学年で【入学】となります。
ドイツでは入学式に持っていかなければいけないものがあります。
Einschulungtuteといって、円錐の形をした入れ物なのですが、親が用意をして、中に文房具やお菓子などを入れて、入学式の日に子供に渡すものです。
上の子の時は、ドイツに引っ越してきて、右も左もわからないまま数ヵ月後に入学式、という状態で、お裁縫が大得意な義妹の話を見聞きしていたので、布で作るのが普通なんだと思い、引っ越し荷物で届いたばかりの箱からミシンを出して、布製の円錐コーンの袋を手作りしました。
ふたを開けてみたら、紙製の既製品をお店で買うこともできたし、紙でオリジナルに作る、という選択肢もあったという…
でもいいんです。義妹がPinterestで得た布製袋のアイディアは、入学式でプレゼントを入れて使った後に、綿を入れてクッションにして子供部屋に置いておける、というもので、「それ、いいね!」と本気で思ったので。
色んな想いを込めて作ったんですよ。
① 私が小学校に上がるときに、母親が作ってくれた赤いトートバックのキルト生地の残りがあったので、親子3代が土地を超えて繋がるように、その端切れも使いたい。
② この村唯一の日本人として、少し着物を意識して、胸元の合わせを組み込みたい
③ 帯のようなイメージで、真ん中の位置に紐を付けて、時期が来たらこの紐を使って娘と蝶々結びをする練習をしたい
とか。
子供に内緒で作って、入学式当日の朝にサプライズで渡すものなので、子供が寝た後の夜なべ仕事でした。
当日の朝は学校の近くの教会に集合*、司教から教えを受けてから学校に向かい、学校の体育館で新小2の生徒たちの発表を見てから、校長先生が新入生の名前を一人一人呼んで、それぞれの円錐コーンを渡す、という流れ**でした。
*公立の学校でも宗教の時間があります。
**学校によっては、教会に行く前に親がコーンを子供に渡す、というところもあります。
さて、翌々日、プレゼントは全て抜き取られたものの、ボール紙の型が入ったままの円錐コーンを手に持った、学校での写真撮りも終わり、あとは綿を買ってきてクッションにすればいいなと、根詰めて作ったコーンのことは一旦、頭の片隅からも外れてしまっていたのですが、いざ綿を買ってきて、さて、クッションに作り直そう、と思ったら、、、、ボール紙の芯を抜かれた円錐コーンが、なんと見当たらなくなっていました。
どこかでクシャクシャになったのがそのうち見つかるだろう、と思ったまま2年が経ち…娘も2年生になり、蝶々結びも、既にスニーカーの紐で練習して結べるようになり、、
私のあの時の想いは叶わないまま崩れていきました。
そんなこんなで今回は息子の入学式が近づいてきました。
まだ使われないままの綿を横目に、2回目の円錐コーン作成に入ろうと思います。
Photoshopのデザインと同じですが、ほぼ完成したコーンのイメージは頭の中で出来上がっています。もちろん、その通りになるかは、やってみるまでわからない。
細かい部分のデザインは、お得意のひらめきと行き当たりばったりでどうにかしていく予定です。
これから数日は、昼間はママJOBの仕事、夜は円錐コーン作りでミシンに向かう日々が続きそうです。入学式は水曜日なので、週末までに完成させるのが目標です。
24時間を自分の好きなように組み立ててお仕事できる場所。ママJOB☟