トリリンガルの娘が思う、ひっ算のややこしさに深く共感。
私の子供はカリフォルニア産まれです。
我が家の日本語教育は、私からは日本語で話しかけることと、幼少期はベネッセの教材、そして小学校に上がってからはスマイルゼミのタブレットのお世話になっています。
日本のタブレット学習を続けているのは、日本語キープのためだけではなく、算数のヘルプにもなると思ったから。
足し算引き算も得意ではない我が子。掛け算が始まったら、昔の私がそうだったように苦しむだろうなぁ、その前段階で何とか算数に対する苦手意識を払しょくしておきたいなぁ、という想いがありました。
そして、3ヵ国語やっているという負担も考慮して、早生まれの娘にはスマイルゼミの登録の学年を一つ落として入会しました。算数の復讐としてはそれでちょうど良いくらいでした。
読書は大好きな娘。ひらがなはスラスラ読めます。日本語のマンガも、読み仮名が振ってあるので楽しんで読んでいます。基本的に持ち駒が少ないのですが、今のお気に入りは『うちの3姉妹』と『天使なんかじゃない』。
翠ちゃん、いつ見てもカワイイ♡
『うちの3姉妹』は読み仮名は無いのですが、ゲラゲラ笑いながら、読めるところだけ読んでいます。たまに寝る前のお話タイムで「これ読んで」と頼まれます。
『天使なんかじゃない』は、「この二人、ラブラブだねー♡」「ちょーキュート♡」と言いながら読んでいます。私が高校時代にクラスで回し読みして楽しんだマンガを海外で小3の娘が読んでいるのは嬉しいです。
漢字の習得は強要をしていない我が家の日本語教育。漢字がわかるに越したことはありませんが、一度漢字の学習が始まるとエンドレスに続く反復練習。日常的に目にしない漢字は余計に覚えにくいだろうし、これで親子喧嘩をしたくないので、「漢字を勉強したくなったら、大きくなってから自分で努力をしてやってね」というのが我が家のスタンスです。
日本のカリキュラムとドイツのそれは異なります。
ドイツの算数の教科書を見て目を見張ったのは、なんともイラストが豊富なこと。そしてそのイラストはドイツの文化がふんだんに盛り込まれていることでした。
教科書はエリアによって変わるということで、都市部の教科書はどうなっているのかはわからないのですが、まだ身近にあちらこちら畑があって、馬や牛、羊などを近くで見ることができるこの辺りの練習帳はこんな感じです。
白い羊と黒い羊を合わせた数【足し算】
豚が3頭、外に出ていった後の残りの豚の数【引き算】
身の回りの題材がバラエティ豊かに取り上げられていて、文章は少なく、横に書いてある単語で何を数えるのか判断していく内容。
そして、ドイツでは足し算引き算のひっ算は、小2で掛け算が出てきた後の小3でやるのです。どうやらドイツの算数の教え方は、行ったり来たりするようで…
娘がまだ小2だった時、日本では小1で習うひっ算の練習がスマイルゼミのレッスンの中に出てきました。
そんなに引っかかることは無いだろうと思っていたのですが、繰り下がりでもない引き算のひっ算でどうやらすごく悩んでいるご様子。
「十の位同士で引き算して、一の位同士で引き算して、分けて考えればいいんだよ」と言っても、首を傾げ続ける娘。
ゆっくりと、何がわからないか聞きだそうとすること数分、辛抱強く待ちながらボソボソ言う娘の言葉を聞いてみると、
娘:「こっちがプラスで、こっちがマイナスでしょ」
私:「え??」
さて、もう一度。
私:爆笑
「ほんとだね、プラスとマイナスかぁ!そりゃ、訳わからないよね!」
我が娘、漢数字は見慣れていないことを忘れてた!
(そして彼女は、聞くことよりも目で見ることからの情報収集能力の方が高いんだった!=聞いたことは脳に残らない)
娘の混乱にひどく共感した瞬間でした。
子供の文字に対する理解力、甘く見てはいけないなと再認識。
日本の「当たり前」が通用しないのは、国外に住んでみないとわかりません。ママJOBには海外在住のママもおります。
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