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9月。ドイツでは年度の始まりです。

娘は3年生、息子は小学校に併設してある年長クラスに入学。
入学してからクラス替えもなく、担任の先生が変わることも無いので、4年生の卒業まで、今のクラスメイトとずっと一緒に学校生活を過ごします。

新しい環境に慣れるのが苦手な息子なので、この始まり期間も大変かな、と覚悟していたのですが、1週間が経とうとする今も、楽しく通えています。このまま順調に行けるといいな。

さて、子供たちの学校が始まるとともに、私の、週4日×3時間のドイツ語コースも再開しました。コロナになってからはオンラインに切り替わったので、通学時間は無くなり、時間的には楽になりました。

が、夏休みが終わり、家事と育児と語学学校と仕事が一気に押し寄せ、時間のバランスが取れなくなりました。自分が日々やらなければいけないことと、タスクの中から早めにやりたいと思っていることだけで頭のなかがいっぱいになり、他のことを考える余裕が無くなりました。

子供たちとゆっくりと過ごす時間も無くなり朝食と昼食さえも一人、デスクで食べるようになりました。
子供たちの寝る時間が近づくと、自分が早く仕事に戻りたいがため、子供たちに早く寝てほしい一心で、イライラし始めました。

週末、夫が知り合いの家に行っている間に、私が子供たちに必要なことをやらせたり、飼っているネコが部屋の中で粗相をしてその片づけをしたりが重なり、夫が帰ってきたときも笑顔で迎えてあげられませんでした。

数時間後、夫が心の中を打ち明けてくれました。「機嫌が悪いとき、どんな言葉をかけたらいいかわからなくなる。自分が原因なのか、他のことが原因なのか、自分では判断できない。」

私は、彼の責任ではないことを伝えようとしました。「やることがたくさんあって余裕が無い」ということを。

その時に言われたのは、「自分が攻められているのではない、ということを態度に出してほしい。肩に寄り掛かるとか、ハグをするとか。表情だけではくみ取れないから、行動で示してほしい。」

日本人と欧米人はコミュニケーションの取り方が違います。私は日本を離れて10年以上経ちますが、中身は生粋の日本人。ボディタッチをする家庭では育ちませんでした。私が長女で、自分でどうにかしようとする気持ちが強いというのも関係しているのかもしれません。

ただ、夫にそれを言われた二日後、夫がソファに座ってネコと戯れているときに私が割り込んで、彼の膝に頭を置きました。
私の頭ポヨンと出ているお腹に触れ、「なんだこれは」と言いながら、柔らかいお腹の感触を楽しみました。

忙しい中にもこういう心が安らぐ時間を敢えて取ることで、気持ちの焦りが消え、「どうにかなる」と思えるようになりました。
気持ちの空回りが止まりました。

大変な時に仁王立ちで踏ん張っている妻ではなく、夫にはふとした時に力を抜いた所も見せられる妻を目指していこうと思います。

夫が「恐怖。何を考えているかわからない」と思っているということは、子供たちも内心そう感じているかもしれない、ということ。

でも私が目指しているのは「心を開いて何でも話せる家族」。

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言いにくいことを口に出してくれ、ケンカにならずにお互いの幸せのために話し合いで解決できる夫に感謝をしています。