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自分の素直な気持ちを伝える

新年が明けてからあっという間に1週間が経ち、明日から学校も始まり、普段の生活が戻ってこようとしています。ドイツでは日本のお正月の雰囲気というものは感じる機会もなく、1月1日に娘と着物を着て出かけはしましたが、年越しそばを食べるでもなく、お節料理を口にするでもなく、お餅さえも今年は登場せず、という「とある日常」的なお正月でした。

普段、寝ているときに見る夢は起きた時点で覚えていないのですが、初夢は見ました!

私が赤い着物を着て、バレーボールをしている仲間と一緒にどこかのラウンジのソファに座っておしゃべりをしている夢。何語で話していたかは覚えていないんだけれども、ドイツ語で不自由なく話ししていたのかなぁ。早くドイツ語の夢を見るほどのレベルになりたい。

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(しかも、ホテルのメインバーみたいな素敵な雰囲気だったなぁ。今住んでいる片田舎には絶対無いクラシックなバー 涙)

夢から覚めたときに、「週1のバレーボールの時間は自分にとって至福のひと時だとわかってはいたけれども、バレーボールをしている仲間の存在も、私にとって本当に大切なんだな」と感じ、お正月の着物の写真と一緒に、早速グループチャットにメッセージを書きました。

Frohes Neues Jahr✨
Ich erkenne nochmal wie wichtig den Verein für mich ist. Danke, Peter, für organisieren, und, danke euch allen, dass ihr alle da seid😊
(明けましておめでとう!今一度、私にとってこのクラブがとても大事な存在だと再認識しました。Peter、取りまとめてくれてありがとう。みんな、仲間として、ここにいてくれてありがとう)

Peterからの返事:Danke, gerne, dir und deiner Familie frohes neues Jahr, und bis bald🙋‍♂️
Annetteからの返事:Tolles Bild 🤩 und liebe Worte 🤗
Andreasからの返事:Ich schließe mich an, sehr schönes Foto und toll geschrieben. ☺️

わざわざこんな言葉をみんな宛に言うのはこっぱずかしい気持ちもあったのですが、ただただ自分の素直な感謝の気持ちを伝えたくて。

クリスマス前は、いつもお世話になっているお肉屋さんにも感謝の言葉を伝えていました。
ドイツのお肉屋さんカウンターって迫力があるんです。元々お肉料理が得意ではない私ですが、「すき焼き用」「生姜焼き用」と、それぞれのお肉に向いている料理名の記載がないので、ドイツ語で部位を確認し、「これはどういう調理方法がおすすめ?」と聞いたりしてお肉を選ぶことはしょっちゅう。
もちろんソーセージやハムだけでも、ものすごい種類。

これは屋外マーケットに来ていたお肉屋さんトラックのショーケースの模様です。↓

いつも行くお肉屋さんは英語が話せて、しかも時間をかけて色々説明してくれる人で(たまにオマケもくれたり、割引もしてくれたり、我が家のネコの名前も覚えててネコ用にと贅沢にも生肉をくれたり 笑)、ドイツ語がチンプンカンプンだった当初から、私を精神的に支えてくれていた人の一人なのです。彼の名もPeter。

1年前のクリスマスの時にも既に感謝の気持ちは芽生えていたのに何となくタイミングを失ってしまったので、今こそはと、「1年前に伝えようと思っていたんだけど伝え損ねてしまって。いつも良くしてくださってありがとう」と言うことができました。お肉屋さんの方も「いつも良いお客さんでいてくれてありがとう。みんながみんな良いお客さんな訳ではないんだよ。良いお客さんには良くしたくなる」と言ってくれて、心温まった瞬間でした。

大学卒業後にホテルを就職先に選んだのも、日本語の美しい「ありがとう」という言葉をたくさんの人に言いたいから、という想いからでした。

これには中学からの友達が紹介してくれた一冊の本が関わっています。

水は答えを知っているーその結晶に込められたメッセージ(江本 勝 著)
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=9396-4
サンマーク出版

この本を読んでから、一つ一つの言葉の大切さを感じ、道端に生えている草や花にも目を向け「かわいいね」「あなたも一生懸命生きているね」と心の中で声をかける意識が芽生えました。

少し勇気を出してでも改まって自分の感謝の気持ちを人に伝えると、自分の心もすっきりして、小さなレベルですが、やり遂げた感と幸福感を感じます。自分の気持ちを人に伝える心地よさ、これからも大事にしていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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