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【子育て】「ちょっと待って」を言わない子育て②

子ども4人を東大に入れたというカリスマ・佐藤ママは、子どもに対して「ちょっと待って」を口にしないようにしているそうだ。

私はここで高らかに「〝ちょっと待って〟は子どもの前では使いません!」と宣言したいところだが、まあ無理なので、「ちょっと待って」の〝ちょっと〟を守ろうと思ったのでした。ところで、その〝ちょっと〟の許容範囲はどのくらいの時間なのだろう?

さっそく小2の息子に聞いてみた。
「お母さんってさ、『ちょっと待って』ってよく言うでしょう?その〝ちょっと〟って何分くらいなら大丈夫?」
息子は「えー?」と考えた末、「10分」と答えた。(コメントを寄せてくださったたち@中華さんと同じ。ありがとうございます💕)
そして「1時間くらい経っちゃうと、言いたいことも忘れちゃうし、どうでもよくなる」とも付け加えた。い、1時間!!! え? 1時間もアリなわけ? 意外と鷹揚な性格なのだろうか、秒とか分とかの単位を予想していたので、「時間」まで出てくるとはちょっと驚いた。

さすがに「ちょっと待って」と言って1時間先延ばしにするのは、私でも心苦しい。というか、忘れちゃうよー。

子どもを生んだばかりの頃、母親に言われた言葉がある。
「たとえ赤ちゃんの時でも、子どもとの約束は守らないと、後々苦労することになるよ」
子どもを誰かに預けて、母親がどこかに行くとする。帰ってくるのは8時間後なのに、その場しのぎのために「ママはすぐに帰ってくるよ」と言ったりする。それは、やめなさいねというアドバイスだった。
子どもは「すぐ」だと信じて待っているのに、ママはちっとも帰ってきやしない。「このまま帰ってこないの?〝すぐ〟って言ったのに」と子どもを不安にさせると、次回からスムーズにママのお出かけを許してもらえなくなるそうだ。
だから出かける時は必ず、正直なところを伝える。「ママは、夕方17時ごろに帰ってくるね」「ちょっと長いけど、必ず帰ってくるから、待っていてね」
私は専業主婦だったから、あまりそういう場面に遭遇することはなかったけれど、出かける時は必ず正直な時間を告げるようにした。子どもは寂しそうにするけれど、どこか安心したような、私のことを信じてくれている表情をしていたと思う。

これは「ちょっと待って」に通ずるものがあるなあ。
〝ちょっと〟の時間を守ることは、親子の信用を構築する意外なチャンスなのかもしれない。これからは、「ちょっと待って」が口から出そうになったら、「10分待って」と具体的な数字を添えるようにしよう。

子育てで大事なことの一つは、〝約束を守る〟ことだと思うから。


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