見出し画像

【折り紙と息子とわたし2】推奨サイズより小さい折り紙で作るという嗜好

春休みに「花のトピアリー」を折ろうと話し合っていたのですが、一度息子と2人で折ってみたのですが、のりで連結させるという過程で激しく頓挫し、計画は無しになりました。

「できない」と思うと、実に潔く、気持ちいいくらいアッサリと放棄する息子。ダメですよね、ここは「作るって言ったんだから、完成させよう!」と励まさないと。それができない母です。だって、本当に難しいと思った。糊付け。

長い長い春休み、本当に1日が長かった。入学式も始業式も、ものすごく先のことのように思えた。
花粉が飛んでいるから、公園で息の上がる遊びを長々とさせられない。
ゲームとテレビは1日1時間。息子は真面目なので、きちんと守っている。立派なことなので、私が昼寝をしたいからって「今日はゲームの時間を延長していい」などと提案するのは愚の骨頂。ブレるのが一番いけないんです。ほんと、これは心からそう思う。

「あーーーーヒマー」
「ママーママー、ねえヒマー」と、ゲームをさせろというニュアンスで喚く息子だけど、放っておくと、いつの間にか本と顔を突き合わせて、おり紙に取り組んでいる。
春休みも結構な数の作品を折った。


イルカ、プードル
ミナミコアリクイ


イルカ。私も挑戦したけど、同じところでいつもつまづく。
プードル。なんて愛らしいシルエット。
ミナミコアリクイ。あまり馴染みのない動物だが、ピノコみたいな足に心をくすぐられる。

ところで、最近の息子は、推奨サイズよりも小さいサイズで作品を折るのがお気に入りのようだ。
25センチ四方や35センチ四方の折り紙は、息子の手には大きすぎて折りづらいらしい。(先日、どうしても折りたいと50センチ四方の折り紙に取り組んでいたけれど、指先で折るというより、全身で格闘している感じであった)

イルカ、プードル、ミナミコアリクイの推奨サイズは25センチだったが、息子は15センチで折っていた。
特にイルカはお気に入りだったようで、やたらとミニイルカを量産して友達に配っていた。ママ友は「なんかすごいのもらっちゃったんだけど!」と喜んでくれた。うむ、ある意味、あんまり世の中にないものかも…。

小さい折り紙でも折れる、というのはお手手が小さい子どもの特権なのか。
もしくは、大人になっても、技術さえあれば折れるものなのか。

今は、無謀が過ぎて困りますが、50センチ推奨の作品を7.5センチで折っています。実は50センチ折り紙の作品に挑戦したのですが、かぶせ折りで失敗して紙が破れ、「はじめからーーー!新しい紙ーーーー!」と夕食を拒否するくらい泣き続けました。

「いや、君ね。50センチ折り紙ってAmazonでクリックすれば買えるけど、安くはないし無駄になる紙の面積がハンパないから。紙を大事にしてほしい。練習なんだから、破れても折れる限り折り続けて」

そんな母の言葉も、けっきょく息子には届かず、彼はやけっぱちで7.5センチを選んだのでした。(いや、届いたから7.5センチを選んだのか?)
かぶせ折りも成功して、本人は満足しています。まあ、その先は細かすぎて折り続けることは不可能だと思いますが。

7.5センチで折ったイルカを見てみたい…小さくて、めちゃくちゃ可愛いだろうな。

今日の作品:
イルカ(作者:川畑文昭さん/「端正な折り紙(山口 真」より)
プードル(作者:ロマン・ディアスさん/「秀麗な折り紙(山口 真」より)
ミナミコアリクイ(作者:今井雄大さん/「新世代 究極の折り紙(山口 真」より)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?