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ワクチンパスポートがもたらすもの

本格導入から4ヶ月が経ったフランス。日本でもこの制度を拡げようという動きがありますが、実際に社会がどう変わって行くのか、参考になればとの思いで書きました。

日本でも一部で導入が始まり、話題になっているワクチンパスポートですが、フランスでも最初はごく限られた場所のみでの適用で、所持していなくても特に困らない物でした。
フランスの厚生大臣も「(パスの有無が)差別に繋がる物であってはならない」と明言していましたし、導入時には特別な危機感もありませんでした。

それが今年7月のバカンス直前、ワクチンの大規模接種が始まると同時に適用範囲が大きく変更され、8月以降は、パスなしで以前と同じ日常生活を送ることは出来なくなりました。職種によっては仕事を続けられません。事実上の接種義務化です(詳しくは前回の記事を参照)。
それから4ヶ月が経った今、大手メディアは相変わらず政府と足並みをそろえ、接種推奨一辺倒で、専門家や政府関係者などによる非接種者への不当な圧力や、差別的な発言も日々目にします。

人権教育の進む欧州では、人種や宗教を理由にした差別にはとても厳しい措置が取られます。パリでのパス反対デモで、プラカードに「Qui(誰)?」そして数人の著名人の名前を書いた女性が、警察の取り調べを受けたことがありました。これは、ある特定の人種に対する差別と受け取られた為です。
一方で、「自分の身体に関することを自分で決める」という選択の自由、この最低限の権利が侵害される事態が今起きていて、接種をしないことを理由に日常的な差別があり、それを推進するのは政府なのです。
日本でも非接種者に対する差別的な言動をメディアで見聞きしますが、人権派と呼ばれるジャーナリストや弁護士などが、この件に関しては一様に沈黙しているのも不思議でなりません。

今回のワクチンの感染予防効果が不完全なことは、WHOや厚労省等の公的機関も認める事実です。接種していても感染するし、させるのです。にも関わらず、接種者と非接種者を分け、非接種者にのみ制限を課すワクチンパスポートとは一体何なのか。この医学的・科学的根拠のない政策を多くの人が受け入れ、非接種者への差別を黙認し、加担するのを見ていると、本当に気分が塞ぎます。

オーストリアやドイツでは既に、政府が接種義務化を決定しています。オーストラリアでは州によって、感染疑いで強制収容所に入れられる所もあります。カナダやNZでは、ワクチンの危険性を人々に知らせようとした医者達が拘束され隔離されたり、医師免許を剥奪されたと聞きました。
ここまで国が国民を弾圧・強制し、追い詰めることが世界各国で同時に起きるとは、未だに信じられない気持ちでいます。

日本はまだ、ここに挙げた国々ほど追い詰められた状況にはありません。今一人一人の意識が変わることで、防げることがたくさんあるはず。政府の発表を鵜呑みにせず、自分で信頼できる情報を集め、各国の状況を知り、考えることを続けて行く人が一人でも増えれば、違う結果が出ると信じています。

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