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駆け出しのフリーランスに伝えたいSNS集客の失敗談

皆さんこんにちは。
FPサテライト株式会社所属ファイナンシャルプランナーの畑野晃子です。

今回は、2023年11月に始動させたインスタアカウントの運用を約5ヶ月で一旦ストップするに至った経緯と、そこから学んだことを書いていきます。

「SNSで集客しようかな」と考えている駆け出しのフリーランスや副業始めたての人に反面教師にしていただけましたら嬉しい限りです。


大ゴケまでの流れと思考

資格取得後の2023年11月より、FPサテライト株式会社に業務委託として所属することになり、ありがたいことに記事執筆やセミナーで話す機会をいただくようになりました。

一方で私がゆくゆくメインとしたい相談業務については、会社へご依頼いただいた分を割り振ってもらうことも勿論ありますが、基本的にはそれぞれのFPが集客をする必要があります。

そこで私は、「インスタで集客」ができるのではないかと考え、運用を始めました。誰かのせいにするわけではありませんが「インスタ集客でおうち起業」のような文言を見て、「私にもできるかな」と思っていたのは事実です。

しかしその道のりは想定したよりもはるかに険しいものでした。
当初投稿しても数件しかリーチできず、途方にくれました。徐々にインスタのノウハウを勉強し始め、一投稿にかける時間はどんどん長くなっていきました。
最終的には「リールでバズる」(フォロワー×25倍のリーチ数)まで行ったものの、それでもフォロワーは伸びず。

とんでもない時間をインスタに割きながらも、「あとはこれを繰り返すしかない」というところまで来て、精神的・体力的にも限界が来ていました。
またそのほかにもSNS特有の難しさを感じる出来事が発生し、ついに家族からストップがかかるところまで行ってしまいました。

こうして振り返ると、「もっと要領よくできなかったものかなぁ」と思いますが、SNS集客に取り組む人には多かれ少なかれ同じような状態になっている人もいるのではないかと思い、今回記事にした次第です。

家族からストップがかかったあとも諦めきれない私に、何名かの方が助言をくださり、今では心機一転別の方向に動き出すことができています。
ここからは、今回の失敗やいただいた助言を通して私が学んだことをまとめたいと思います。

大ゴケから学んだこと

自分の大きさ

「資格を取っただけではプロとはいえない」。耳が痛いことですがこんな貴重な助言をいただきました。
SNS集客は多くの場合素人が簡単にできることではない、ということが今となっては分かります。
反対にいうと、金融機関の勤務を経て資格を取得した私はFPとしてSNSで集客することができると安易に考えていたのです。

「SNS集客に今の私では歯が立たない」という現実を見ることができただけでも、全力でインスタに取り組んだ甲斐はあったかなと思っています。

できることには限界がある

家族からストップがかかっても諦めることができず、インスタを更新し続けようと考えていた私に、「何かをやめないと新しいことはできない」と言ってくださった人がいました。

数ヶ月間インスタに膨大な時間を注ぎ込んでいたため、結果が出るまではやめられないと思い込んでいました。「やめる」というのは「失敗を認める」ということになり、それは精神的につらいものでした。

それでも思い切ってやめてみた結果、時間に余白が生まれ、違う角度から行動を始めることができたのです。

そもそも今の私の優先順位は、第一に子ども、第二に幼稚園・学校行事など(保護者会など)そして第三が仕事です。下の子が就学する2年後にはこの順位は変わっていくと思いますが、現時点で仕事はこの優先順位のなかで、体力・精神的にも余裕のある範囲で取り組んでいきたいと考えています。

こうした前提で仕事をしていくには、「できることには限界がある」ということを受け入れ、必要なことに厳選して時間を投じていくことが大切であると今回の出来事を通して学びました。

目標設定の大切さ

会社員としてしか働いてこなかった私は、言われたことを忠実に行うことはできても、自分で目標を立てることをしたことがほとんどありませんでした。個人事業主としての働き方は、私にとって全く新しいものだったのです。

インスタに取り組むうちに気が付けば「何が何でもフォロワーを増やす」ということが目標になり、行動全体のバランスが歪んでいったのかもしれません。

行動するなかで、ブレイクダウンした目の前の目標が最適かどうかは定期的に人の目でチェックしてもらう必要があると感じました。

最近は、考えていること、やっていることを壁打ちさせてもらう機会をなるべく設けるようにしています。

自分の中に入れる情報や関わる人の選択の重要さ

SNSの中毒性は分かっているつもりでしたが、半ば依存症になっていました。夜中に何度も目が覚めて反応をチェックしてしまうということもありましたし、なぜか他の人の動画を見ていないと不安で、睡眠時間が削られていきました。

また、SNSで考えが違う人と交流することで、悪い影響もありました。アカウントが小さいからこそ影響力の大きい人の発言が気になるようになっていたのだと思います。

SNS運用に悩むなかで、気づけば「SNSコンサル」「起業塾」アカウントの投稿ばかり目につき、タイムラインがそればかりになってしまうことも多かったです。
もちろんためになった投稿もありましたが、サービスに誘導するための文言によってマイナスの影響を受けることも多くありました。

自分の中に入れる情報、関わる人は自分に影響を及ぼします。受け身になりがちなSNSですが、取り入れる内容は油断することなく慎重に選んだ方がよいと感じました。

そのほかに得たもの

さまざまなことを学んだインスタでしたが、上記のことのほかにも具体的に得たものもありました。

  • キャンバのショートカットキー

  • 流行っている投稿を真似してそれっぽい画像を作る入門スキル

  • キャップカットの動画編集入門スキル

  • ダビンチリゾルブの動画編集入門スキル

  • やったことのないものでもYouTubeで学びながらやってみればやれるんじゃないかという自信

デザインや動画編集などはやったこともありませんでしたが、インスタに取り組んだことで、入門スキルくらいは身についたかなと思っています。

まとめ

駆け出しフリーランスに伝えたいSNS集客の失敗談ということでお伝えしました。実名・顔出しでなかなか勇気のいることだと我ながら思います(笑)。

最後に、私は信じてしまったけれど、あんまり間に受けるべきでなかったなと感じているキャッチコピーを紹介します。

【簡単そうに聞こえるけど現実はそう甘くはないシリーズ】
「スマホ一つでおうち起業、おかえりと言えるママへ」
「インスタでビジネス完結、月収7桁も夢じゃない」

【気がつくと低い自己評価を植え付けられるシリーズ】
「駆け出しフリーランスの多くが年収100万未満という現実、あなたは抜け出したくないですか?」
「自己流でやる意味なんてない、学ぶための投資をすべき」

続ける才能と辞める勇気。相反することですが、きっとどちらも本当です。どなたかが、何かを決めるきっかけになることを願って。

ではまた。

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