そのサービス「700円」と言われても、この道がいい理由
「700円かな」
……え?
桁間違ってないよね?と、
友だちからのLINEを読み返す。
「今回はカスタマイズもしてもらえたし、1,000円でもいいかも」
そう続いているメッセージから判断するに、どうやら桁は間違っていない。
本当に「700円」だ。
私は駆け出しのファイナンシャルプランナー(以下FP)。
所属する会社経由でお客様の相談を有償で受けながら、自分自身でも色々と試行錯誤を重ねている状況です。
冒頭の「700円」は、友だちにとあるサービスをモニターで受けてもらったあと、「このサービスにいくら払う?」と聞いたところ返ってきた内容。
LINEを開けた瞬間、椅子から動けなくなった。
だって私5,000円だと思って提供していたんです。
個人事業主として活動していくと決めてちょうど1年経ったこの9月。
「節目だ」と意識したことと関係があるのか、今月はターニングポイントとなる出来事がいくつも起こりました。
「もうやめようか」
700円のメッセージを受け取ったときは、正直思ってしまった。
でも。
散々悲劇のヒロインやって悩んだ挙句、「やっぱりFPをやりたい」という思いが残った。
この記事では、そう整理したときのことをまとめようと思います。
今回はみくまゆたんさんの企画「 #自分語りは楽しいぞ 」に背中を押されて書いています。
みくまゆたんさん素敵な企画をありがとうございます!
みくまゆたんさんの記事はこちら↓
よろしければ最後までお付き合いください!
「700円」の背景
今回友だちにお願いしたモニターは、会社の商品ではなく私が「こんなのあったらどうかな?」と考えたサービス。
内容としてはこんな感じ。
渾身です。
こちらとしては、家計簿シートを作るのにもAIのプロンプト考えるのにも時間がかかっているし、オンライン面談30分の時間を確保するのも結構大変。
大前提、モニターをしてくれた友だちはとても信頼できる人です。
客観的な分析を得意とする人で、真剣に考えて答えてくれたのが分かりました。
それが伝わったからこそ。
700円は……痺れた。
目が覚めて現実が見えた
これを読んでくださる人の中には「もっと払うよ」と言ってくれる人もいるかもしれません。
「友だちたった1人の意見をそんなに気にしなくてもいいのでは」というお声もあると思います。
でも、私の場合なんというか目が覚めた。
サービスを提供する側になって、サービスを受ける側の感覚とこんなにも離れていたのかと愕然としました。
前の記事にも書きましたが、すぐに稼げるんじゃないかと思い込んでいたのです。
少なくとも今の私は、FPの仕事もビジネスも、全然分かっていないことに気付かされました。
それじゃぁFPやめますか?
端的に言って、自信を失いました。
それだけ「いける」と思っていたということなのでしょう。
思い描いていたプランAが思っていたのと違うと知って、心が塞いでいました。
ぐじぐじしていると後ろ向きな思いが湧いてきます。
……
……
そうひと通り悲劇のヒロインになりきって。
しょんぼりし切ったときに残った思いがありました。
「社会」とか言って大袈裟だなと思われるかもしれません。
駆け出しなのに何理念的なことを、と。
こんなこと書いてるから読まれないんだ、なんて、批判する自分もいます。
でも、本当に思ってるんです。
保険会社の営業時代、ずっと心に違和感がありました。
「買ってもらうためにお客様にはこうやって言ってください」と代理店の人と話していたときに。
「外貨を持ちましょう」とセミナーで高らかに喋っていたときに。
2年ほど前、不動産屋でライフプランを作ってもらいました。
ギリッギリで予算を組んだ家を買ったあとに行った旅行で、「こんなに旅行にお金を使うなんてライフプランで想定していなかった」「ローンを本当に返せるのか」と青ざめた。
「家を買うためのライフプラン」じゃなくて「私たち家族の人生を考えるライフプラン」を、家を買う前に組んでいたらよかったのに。
そう後悔しました。
だからこそ思う。
金融商品を販売しない中立な立場から、お金の相談にのれるFPがいたらいいのに、と。
私がそれをやりたい、と。
プランAが難しそうだと分かり、それをプランBにするのかCにするのか、はたまたプランAを他のターゲット層に当ててみるのかなどなど、正直言って私にはまだ分かりません。
でも、やっぱりこの道がいい。
そう思ったことを忘れないよう、記事にしました。
自分語り、大いに失礼致しました!
よかったらまた読みに来てくださいね!
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