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共感力と胃カメラ

今日は1年ぶりに胃カメラの検査の日。
ちょっと重い気分で、胃腸科を訪れました。

でも担当の先生にお会いすると気持ちがほぐれる。
1年に1回した来ていないのに、「隣のおじさん」とお話しているみたいなのです。

「今日はどうしたの?最近どうなの?」的な問診は、リラックスできて症状のすべてをお話することができます。
言葉だけでなく、声のトーンや表情から、本当に親身になって考えてくださっているように思えるのです。

先生の「共感力」のおかげでしょうか。
常に患者さんで溢れているこの病院では、かなり待たされてしまうものの、結局ここに来てしまうのです。

【本物の共感 口先の共感】
最近、娘がよく言う言葉に「それな!」があります。
こちらが何か言うと即座に「それな!」。
この言葉は「そうだよね~」といったニュアンスで使われているようで、軽く共感、同意してくれている感じがします。

ただ、とにかく何を言っても「それな!」「それな!」で、まったく話を聞いていない様子。
これでは、すぐに化けの皮がはがれてしまいますね。

そして、大人でも共感が不得意な方がいらっしゃいます。
誰かが、お困りごとや相談事をもちかけても、「あ~オレの場合はね~」と気づくと「オレの話」になっているという。
これでは、話を持ちかけた方も「言わなきゃよかった。。。」になってしまいますよね。

さらに、「あ~かわいそうに。」「大変だよね。」と言いながら、まったくもって本当は関心がなかったり、どこか他人事といった感じの方。
熱のこもらない共感の言葉は、心がそこにないことが伝わってしまいます。
このような方は、よく言えば「自分の気持ちに正直」で「自分の主張をできる人」なのでしょう。
さらりと会話は流れますが、長期的に人と濃く繋がっていくことは難しそうですね。
きっと、学生の頃の国語のテストで「主人公の気持ち」や「著者の伝えたいこと」を汲み取るのが下手だったのではないでしょうか。。。

この共感力が薄い方の強みは、人に流されず、我が道をまっしぐらに進んでいけること。
人の気を120%受ける私としては、ちょっと羨ましいです。
が、そうなりたいとも思わないし、お友達にもなりたくないですね。
そのような方は無意識に人を傷つけますから。

個人的には、やはり情に厚い人が好きです。
困っている人をほっておけないような人。
時には、損な役回りになったり、余計なお世話をしてしまうけど、どうしてもお相手の気持ちを汲んでしまう人。

今日の、胃腸科の先生も、なんだかそのような雰囲気の方で、「一緒に困ってくれる。」のです。
長引く胃の不調に「ほんとに困ったねぇ」と。
ありがたいです。

人が集まる人、影響力のある人は、やはり「共感力」を持ち合わせているのではないでしょうか。
言い方がぶっきらぼうでも、共感力のある方もいらっしゃいます。
とても優しい声を出しても、共感力の弱い方もいらっしゃいます。

【どう見極める?共感力の有無】
さて、どう見極めるのか。
小さなことでも人に尽くすことができ、相手の立場で動ける、自己中心的ではない行動力を備えた人が、本物の共感力がある人なのではないでしょうか。
そして、共感力のない人は、眼差しが怯えています。
共感を敗北と考えるのでしょう。
一方で、共感力のある方は、落ち着いた微笑みをたたえた優しい目をしています。

【男女差もあるようです】
女性は、共感の生き物ですから、いつも女性同士の会話は、同じ価値観であることで安心し、自己開示をしていきます。
一方男性は、相手と「違う」ところを主張されるもの。
そしてそこから分かり合える道が開けてくるのです。
男性の共感力、女性の共感力は、少しニュアンスが違いますね。

【共感が安心を生む】
お互いに共感力を持ち合わせているカップルは、とても安定的な人生を歩むことができると思います。
共感は、傍らにいることの「安心感」を生み出すのです。
もともと、生まれも育ちも性も違う二人が、長時間にわたり愛を育んでいくためには。。。
お互いに相手の立場にたつ「共感力」は必須なのです。
お互いがお互いの「理解者」になることが必要なのです。
ビジネスでも、プライベートでも、やはり「共感力」がある人の方が、幸せを掴み、長期的に豊かな人生を送っていかれるのではと思います。







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