「エリートたちよ、君の成功は努力の結果?それとも運?」(2022.4.17記事リライト)

「マイケルサンデル教授の白熱教室」を見ました。

そのシェア、なのですが・・・
発信の基本「相手目線」の鉄則を破って完全に「わたし目線」で内面の振り返りとなっていることをご了承くださいませ(笑)

 米日中の名門大学生との白熱教室、最初の質問は、
「名門大学に入学できたのは努力の結果?それとも運?」
というものです。日本の学生(東大&慶応)たちは何て答えたと思いますか?なんと、6人中6人が、

運がよかったから

 と答えたんです!「えーーーーーー。」と唸りながら、なんか納得。いやいや、わかるよ、わかる。実際、学歴と親の年収は強い相関関係があることは昔から言われているし、親がどれだけ教育にお金をかけたか、熱心だったか、とかもっと言ってしまうと、生まれた場所も影響していたりするわけですよね。上野千鶴子先生の言葉も影響していますね。 

※平成31年の東大の入学式
上野千鶴子先生の祝辞を引用します。
ーーー
がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。
ーーー

 謙虚なのはとても素晴らしいし、感謝の心を持っていて、わたしとは違って素敵な人たちだな。とも思います。だけど、だけど、だけど、だけど。。。いやいやいや・・・

「努力」を認めようよ・・・

 みんな頑張ったでしょ。わたしだって頑張ったよ・・・(苦笑)と、ちょっと複雑な思いがめぐったのでした。角が立つよね、「努力です!」って言ったら・・・。きっと、そんな自己防衛もあるんじゃないかしら。。。

一方、中国の清華大の方は、6人中5人が「努力」と言っています。「努力が何よりも一番の要因で、運もあるけれど、運だけでは大学には入れない」と言っていました。朝6時に起きて、真夜中まで勉強していたんですって!そりゃあ、努力ですよね。。。彼らは小さいときから、本当にいろいろなことを我慢して、捨てて、努力してきている。。。

ちなみにアメリカハーバードの方は半々の3人ずつでした。 そして、「運」または「努力」で名門大学に入った自分は、名門大学の入学に値するのか?とか、賃金格差の問題とか興味深い質問が切り込まれてくるのですが、それらに対する、三ヵ国の学生たちの意見も、深く鋭く、興味深いものがたくさんあったのですが、最後の、質問をここでシェアしたいと思います。

「自分にとって厳しい競争は良くなかった」という問いでした。この問いへの答えは、中国2人、アメリカ3人に対して、日本は  0人!!どひゃーーーーー!とまたまた唸ってしまいました。厳しい競争はよかった、と。本当にそう思っているのかな(笑)親のおかげで勉強できる環境を、運よく与えてもらえて、厳しい競争は自分にとってプラスの経験だった。なんていい子たちなんでしょう!なんとなく、今の日本の社会でできるだけ波風が立たない、炎上しない、人の心を逆なでしない選択肢を、空気を読んで選んでいるような気がしてしまったんですよね・・・。運がよかった、環境に感謝する。とっても大切なこと。だけど、自分の努力を認めてあげないのは、それから負の感情に蓋をしてしまうのは、またちょっと違うな、と思うんです。

この授業の結論、サンデル教授が伝えたかったのは、運であれ、努力であれ、大事なのは「これからどうするか!」。 世界のトップ大学に通う学生として、どんな責任を担うのか。激しい競争を勝ち抜いてきたからこそ、そこに伴う責任感を奮い起こしてほしい。そして、特権を、社会のための力として使ってほしい。という、強いメッセージでした。

 厳しい競争がイヤになって、社会に何も貢献してこなかった元東大生は、日本の片隅で、これからを生きていく子どもたち一人一人が、自分の原石を見つけて輝いてほしいと思っています。原石を磨く楽しみを知り、自信を持って輝いてほしい。私はこれから、子どもたち一人一人を輝かせる。そしてそれは子どもだけに留まらず、大人になった元子どもたちも、一人一人輝いてほしい。そんな社会のために、自分の力を使っていきます。

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