秘書が見るもの
こんにちは。日本秘書大学の髙木明子です。
今日は、私がかつての上司から教えていただいた“姿勢”についてお話しようと思います。
ジュニアな秘書時代
当時30歳、私がまだジュニアな秘書だった頃に、大変お世話になった上司がいました。その方の下で働いた2年間が今の私のキャリアの土台となっていると言っても過言ではありません。様々な業務を経験し、新しいことをたくさん学ばせていただき、自分なりに仕事を工夫したり、スキルアップの勉強をしたりと一生懸命でした。そんな私をずっとあたたかく見守ってくれた上司がある日会社を去ることになり。。
今までありがとう、と言ってくれた後に、「僕が髙木さんに一番感謝していることがあってね、それは何だと思う?」と。
意外な答え
とっさに思いつかずにいると、「僕が会議に行く時と戻ってきた時に、いつも『いってらっしゃいませ』『おかえりなさいませ』と、ニコッ!としながら声をかけてくれたよね。あれが一番ありがたかったんだよ」と。
その時は、「え、そこですか?」と意外な気持ちでした。他にもっと頑張ってたことあるけどなぁ、、、と思いつつ、笑。
(余談:最近ある社長さんにこの話をしてみたら「分かるわぁ~」との反応で。やっぱりそうなの?)
同志
当時、いってらっしゃいませ/おかえりなさいませに加えて、上司がタフなミーティングに出かけていく時には「頑張ってください!応援してます!」と伝えたり、戻ってきた時には「お疲れ様でした。いかがでしたか?」と声をかけたりしていました。すると上司も「ありがとう、行ってきます。上手くいくよう祈ってて」とか、「ただいま。拍子抜けするくらいすんなりいったよ、笑」などと返事を返してくれて。こういった日常的なコミュニケーションを通して仕事がスムーズにまわっていたように思います。
上司曰く、同じゴールに向かってくれる同志のようで心強く感じたのだそうです。
終わりに
“秘書は上司を見て仕事をするのではなく、上司が見ているものと同じものを見て仕事をする”のだと、この時に教えていただきました。
私にとって、今でも大事にしている姿勢です。
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