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盆面

「あきねえさんは盆面がいいですね」

と、あるかたに言われてハッとした。

言われてみればそうなのかもしれない。
でもメンバーやってれば当たり前のことだし身についたものかもしれない。

私は麻雀始めたばかりの頃は負けるのは当たり前で
「私の実力不足だし、もっと勉強しよう」
と思ってイライラもしなかった。

それから少しずつ勉強してほんの少し分かった気になったと勘違いしてた頃は負けるとイライラしてたし、
この人とは打ちたくないなとか、あの人いるからあの卓入りたくないなとか勝手に苦手意識を持つようになった。
単に私がその人に対して大きな放銃をしたとかそんだけのことで勝手に苦手意識。

それからまた経験を積むと
「あ、私麻雀のことなんもわかってない」って気づいた。

むしろ今も麻雀を全然わかっていない。

いろんな理不尽な経験をして、それは相手にも言えることで私の和了によって相手の大チャンスを理不尽に棒にふることもある。

「なんでそんな待ちにこれが負けるわけ?!」
と心の中ではめちゃくちゃ思うけど
それはお互いさま。

放銃しても
「はい」と穏やかなトーンで返事をして点棒を渡すことにしている。

心の中では
「今の防げたな」
「え、なんでそれダマなの?」
感情がぐちゃぐちゃになってることもある。

でも常に穏やかなトーンで
「はい」と返事。

たまに和了れなかったチャンス手を開いて、あーだこーだ言う人をみる。

めちゃくちゃかっこ悪いしダサい。

仕事してて後ろで見てると役満テンパイしてても横移動したら静かに伏せて牌を流す人がいる。

めちゃくちゃかっこいい。

そういうときは思わず帰りに声かけたくなる。
「あれ惜しかったですね!」と言ってしまう。

同卓してるときも明らかに国士模様の人がリーチに無スジ押してて横移動したときに静かに伏せて牌を流すと

「何待ちでした?」と聞く。
「ん?一向聴だよ」って肩透かし食らうこともある。


「おれのイーソーどこ!!イーソーは!イーソーは!」って山をひっくり返してる人を見ると黙ってボタン押して牌を流すことにしている。

何がかっこよくて何がかっこ悪いかをずっと見てきたからこそ自分はこういう打ち手になりたいと思ってきた。

そして麻雀は「負ければ実力、勝ったら運」という言葉をモットーにしている。

たいして勉強も努力もしてない、いまだに連続系の形に弱い。
牌効率も理解してなくパッと受け入れ枚数なんて分からないのでこっちよりこっち残したほうがいーんじゃないかななんとなく、という打牌。

それで勝とうなんて虫が良すぎる。

楽しければいい。

勝てたらラッキー。

負けて当たり前。


まあ少しは勉強しろよって言われたらそれまでなんですが、エンジョイ勢の雀荘メンバーもいますというお話でした。


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