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おじいちゃんとの戦

3年程前に働いていた雀荘で私のことを「ライバル」と呼んでくるおじいちゃんがいた。

なぜライバルなのかは知らないけど多分おじいちゃんなりのコミニュケーションの取り方だったのだろう。

ある日、私は本走中、ライバルのおじいちゃんは対面に座っていた。

南2の私が2着目の親番、牌姿は全く忘れたが4-7s待ちでリーチを打った。
メンタンピン赤赤のツモって6000オールの勝負手。

ツモっても出和了でもトップになれる局面。

リーチと言ったとたん、対面のおじいちゃんが仕掛け始める。

ちなおじいちゃんは段ラス。

「ポン!チー!」

さすがライバル、無スジをぶった切って萬子の一色に染めあげていく、なのになぜか4-7sだけは掴まない。

心の中で「はよ掴めや」って思っていた。

おじいちゃんの手牌が4cmになったとき、おじいちゃんの上家から出た2mにおじいちゃん長考

「カン!!!」

大明槓までされる始末。

新ドラは私の雀頭でモロノリ。
ツモれば8000オールから。

めでたく裸単騎になったおじいちゃん。

それでも4-7sは掴まない。

そして数巡後。

おじいちゃん

「ツモ!!!!」


え?!?!!!!!

おじいちゃんカンした後、手出ししてなかったので


ここから2m大明槓したの?!?!!!!

え?嘘でしょ???!!!
そんなことある?!
そんな人いる?!!!!


結果、満貫の親被りで4000点をおじいちゃんに渡すと
「ライバルに勝たせるわけにはいかんのでね」

と言われた。


めちゃくちゃ悔しかったけど、あのおじいちゃん病気ばっかりしてたけど、今も元気でいてくれるといいな。


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