あのころのテレビコマーシャル

30を過ぎると新しいことよりも昔懐かしいものばかりに目がいく。
テレビはもっぱら録画したものばかり見ているのでほぼCMを見ないくせに、YouTubeで昔のCMばかり視聴している。

私がテレビッ子だった1997年~2002年あたりはミリオンセラーが当たり前の時代。広告費も潤沢にあったのか、CMもミュージシャンがこぞってタイアップ曲をひっさげて出演しており実に華やか。

特に化粧品やシャンプーのCMの女優さんやアーティストは、今の私よりも年下のはずなのに大人っぽく洗練されている。見始めると当時の中学生に戻ってしまうのか「キレイ!こんな大人になりたい!」と無意識に考え、見終わったあとの暗くなった画面に映る自分をみて「なれなかった」と現実を知る。

いや根本的に顔の作りが違いすぎることくらい十分わかっているが、一色紗英のようにラルクの曲に合わせてくねくね踊る女性になりたかった。

そんな儚い夢をぼんやり考えていたらヤマザキパンのCMを発見。松たか子って20年くらいヤマザキパン食べ続けてることにびっくり。家にどんだけ春のパン祭りの食器あるんだ?

翌日スーパーでパン売り場で松たか子が20年くらい前のCMで食べてた「新食感宣言」なる食パンを発見。松たか子もびっくりだが、息の長い商品にもびっくり。思わず購入。

早速翌朝ピザトーストを作ったらとっても美味しかった。さくさくともっちりの良いとこどり。軽い食べ心地でぺろっと1枚食べられる。あまりの感動に夕食でまたピザトーストを作ってしまった。

20年前のCMでしっかり購買欲を駆り立てられ、しっかりファンになってしまった私の朝食みたいな夕食。やんわり加工しても酷い唐揚げにウインナーと肉多め&雑にも程がある野菜の乗せ方。丁寧な暮らしまでの道のりは遠い。しかしパンは旨かった。お皿…応募しようかな…。





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