見出し画像

Browse with Bing停止により初めてアクセス数が減ったChatGPT

ロイターは4日の記事で、ChatGPTの月間アクセスが昨年11月のローンチ以降初めて減少に転じた事が分析会社シミラーウェブのデータから分かったと報じました。

分析会社シミラーウェブとは

シミラーウェブは、ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動、検索キーワードなどを分析するサービスを提供しています。彼らはさまざまなソースからデータを収集し、それを分析して洞察を提供します。これには、ISPデータ、パートナーシップデータ、公開データ、そして直接測定データなどが含まれます。

ChatGPTアクセス数減少の要因

「Browse with Bing」機能が3日に一時的に無効化された事はOpenAIの公式ページで発表されています。4日に解析以来初めて減少に向かったという事は3日のブラウジング機能停止の影響だと思われます。その件もNoteにまとめていますので合わせてご覧ください。

ロイターの記事がこの点に触れていない理由は明らかではありませんが、記事の主な焦点がChatGPTのアクセス数の減少とその可能性のある原因にあるため、特定の機能の一時的な無効化については触れられていない可能性があります。また、記事では、ChatGPTの新規性が薄れた兆候、リアルタイム情報提供サービスへの需要の増加、iOS端末へのChatGPTアプリの提供開始、そして夏休みに入り学生の利用が減少した可能性など、他の可能性のある要因も指摘されています。

有料記事への無償アクセスの懸念

ChatGPTはニュースサイトの有料記事を無料で読むためにも利用されていたのではないかと懸念されます。これは、OpenAIの公式ヘルプページで特定のURLの全文を要求された場合に、それを不適切に満たしてしまう可能性があるとやんわりした表現で停止の理由を解説しています。

AIの進化と著作権: ブラウジング機能と画像生成の新たな課題

AIの進化は、著作権法との新たな交差点を生み出しています。
特に、ChatGPTのようなAIが有料記事を読み取り、その内容を再現する能力は、著作権法と直接衝突します。これは、ChatGPTのブラウジング機能が一時的に停止された主な理由です。

同様に、画像生成AIがゲッティーやAdobe Stockなどの有料画像を学習し、それに似た画像を無限に生成する能力も、著作権法との新たな交点を示しています。これらの技術は創造性を促進しますが、同時に著作権侵害のリスクも増大します。法律が新しい技術に対応するためには時間がかかるため、AIの使用には法的ガイダンスと倫理的な考慮が必要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?