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2023年4−5月のgoogle広告収益堅調AI導入効果?

こんにちは、Zunです。今日はGoogleの親会社であるアルファベットの第2四半期決算についてお話しします。この決算は、アナリストの予想を上回る売上高を記録し、対話型AIとの競争が激化する中でも検索広告事業が堅調な業績を上げたことで注目を集めています。


売上高の上昇と株価の動向

アルファベットは、2023年の第2四半期(4-6月)の売上高がアナリストの予想を上回りました。特に注目すべきは、決算発表後の米株式市場の時間外取引で、アルファベットの株価が一時7%以上上昇したことです。

対話型AIとの競争が激化する中でも、Googleの検索広告事業は堅調な業績を維持しています。特に、Facebookの親会社Meta PlatformsやSnapなどのソーシャルメディア企業が広告需要の深刻な落ち込みに見舞われている中、Googleの検索事業はこれを乗り切っています。

アルファベットのAIの使い所

対話型AI「ChatGPT」を活用するMicrosoftおよびOpenAIとの新たな競争に直面する中でも、Google検索事業は圧倒的なシェアを維持しています。一方、Googleの対話型AI「Bard」の普及はまだ進んでいません。

広告事業でのAIの活用に舵を切るGoogle

下記の4月20日のロイターの記事によるとGoogleは広告事業に生成人工知能(AI)技術を導入し、新たな広告作成を可能にする計画を立てています。これは、AIが広告のターゲティングと最適化において重要な役割を果たすことを示しています。

AIの導入が完全に行われ、その結果が売上高に反映されるまでには一定の時間が必要だと考えられます。

しかし、GoogleがAIを広告事業に導入するという発表自体が、市場に対する信頼性を高め、投資家の期待を喚起する可能性があります。これは、株価の上昇や売上高の増加に間接的に寄与した可能性があります。

Google web広告の強み

Googleはリマーケティング広告において、ユーザーがRCサイト(リテンションコードを導入したウェブサイト)での行動履歴を把握しています。これにより、ユーザーがRCサイトでカートに商品を入れたり、購入を確定した履歴を把握して、そのユーザーに対してリマーケティング広告を配信することが可能です。

RCサイトとは何か

RCサイトとは、「リテンションコード(Retention Code)」を導入したウェブサイトのことを指します。googleのリテンションコードにはGoogle AnalyticsGoogle Adsがあります。
リテンションコードは、ウェブサイトの訪問者に対して一意のIDを割り当てるために使用されるコードです。このIDを使って、訪問者の行動履歴や行動パターンを追跡し、その情報をデータベースに保存することが可能になります。
ほとんどのサイトがGoogle AnalyticsGoogle Adsを埋め込んでいると思われるので、googleはほとんどのサイトの訪問者の行動履歴を把握することができます。
例えばカートに商品を入れたり、購入を確定したりする行動がリアルタイムに把握できます。これにより、広告主はリマーケティング広告などで、訪問者に対してよりパーソナライズされた広告を配信することができます。

ではMicorosoftのEdgeが入り込む隙がない?

実はMicrosoftもリテンションコードを発行するサービスを行なっており、Edgeにもトラッキングコードに相当する機能があります。Microsoft Edgeには「Microsoft Clarity」というウェブアナリティクスツールがあります。このツールを使用することで、ウェブサイトのトラッキングやユーザーの行動分析を行うことができます。
ただし、Microsoft ClarityはGoogle Analyticsとは異なる機能やインターフェースを持っているため、使用する前に機能や利用条件を確認することが重要です。

Microsoft Clarityは通称ググアナ(Google Analytics)やググアド(Google Ads)とバッティングしないのか?

Microsoft ClarityとGoogle Analyticsのトラッキングコードが同時にウェブサイトに埋め込まれる場合、コンフリクト(競合や干渉)が発生する可能性があります。両者が同じページで同時に動作すると、データの正確性や解釈に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

具体的なコンフリクトの例としては、以下のようなものが挙げられます:

  1. データ重複: 両方のトラッキングコードが同じイベントやページビューを重複して計測する可能性があります。これにより、訪問者数やコンバージョン数などのデータが誤って膨れ上がる可能性があります。

  2. データ不整合: トラッキングの方法やデータの収集範囲が異なるため、Microsoft ClarityとGoogle Analyticsで収集されたデータが一致しないことがあります。これにより、データの整合性や信頼性に問題が生じる場合があります。

  3. パフォーマンスへの影響: 複数のトラッキングコードが同時に動作することで、ウェブサイトの読み込み速度が遅くなる場合があります。これは、訪問者のユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

要するにどちらかを選ぶとしたら、ブラウザシェアを考え間違いなくGoogle AnalyticsGoogle Adsを選ぶ事はな違いないでしょう。

ちなみに現在のブラウザシェアは以下のサイトから確認できます。

日本だけEdgeが強い

日本のほとんどの会社がWindowsを導入している事を考えると世界的に特殊なEdgeのシェア率かもしれません。世界では5%しか使われれいないEdgeも日本国内では13%のシェアを誇っています。

生成AIがGoogleスマート広告に与える影響

Google広告ではスマート広告と呼ばれる機能があります。これはAIを活用して広告の自動最適化を行うもので、複数の広告形式やターゲティングオプションを組み合わせて最適な広告を配信します。
Googleが生成AIを広告に導入することで、既存のスマート広告がさらに強化される可能性は高いと思います。AIは広告のターゲティングや最適化をより精度高く行うことができ、広告のパフォーマンスを向上させる可能性があります。これにより、スマート広告はより効果的な広告配信を実現し、広告主にとってのROIを向上させることができるでしょう。

新たなる広告手法が生まれる可能性

また、AIの導入は新しい広告手法の創出も可能にします。AIは大量のデータを高速に処理し、複雑なパターンを認識する能力を持っています。これにより、従来の手法では見逃されがちな新たなターゲティングの機会を見つけ出すことができるかもしれません。さらに、AIは広告のコンテンツ自体を生成または最適化する能力も持っています。これにより、広告のメッセージやデザインがターゲットのユーザーにより効果的に響くようになる可能性があります。


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