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MidjourneyのNiji開発者に日本のweb業界はいまだにweb0.5と指摘された!
MidjourneyのNiji開発者にXのポストで日本のweb業界が20年前のまま止まっていると指摘されてしまいました。以前、UI(webデザイン)の古さについて指摘したアメリカ在住の中華系UIデザイナーからの指摘を解説したNoteも執筆していますので、合わせて下記もご覧ください。
それでは問題の投稿を見ていきます。
Japan is still on web 0.5, no one uses any apis, even the "tech" orgs are just dumping csv files back and forth. all arrangements are bespoke, and technical challenges solved 10 years ago are still blockers for huge conglomerates
— yifei e/λ (@yifever) July 3, 2024
日本はまだ Web 0.5 のままで、誰も API を使用しておらず、「技術」組織でさえ csv ファイルをやり取りしているだけです。すべての取り決めは特注であり、10 年前に解決された技術的な課題が依然として巨大コングロマリットの障害となっています。
yifei e/λが憂う日本のweb業界について
Ajax(APIによる双方向通信)が到来し、webはweb2.0となり、そして分散型のweb形態としてweb3.0が到来しました。こちらは暗号通貨やNFTに用いられwebサービスは今web2.0の状態です。つまりAPIによる双方向通信が行われていないweb2.0、さらにその前のweb1.0の状態にもみたないという事をYanghua Jinは指摘しています。
Web 1.0の代表的な技術
Web 1.0の次の段階として、Web 2.0が登場しました。これは、ユーザー生成コンテンツやインタラクティブなウェブアプリケーション、ソーシャルメディアの普及を特徴としています。
Web 2.0の代表的な技術
Web 2.0では、AJAX(Asynchronous JavaScript and XML)を利用して、ページの一部を動的に更新する技術が一般的になりました。
Web0.5とは?
Yanghua Jinが「Web 0.5」と指摘しているのは、現在の日本のウェブ業界がWeb 1.0やWeb 2.0の技術を十分に活用できておらず、旧来の静的な方法に依存しているという批判を含んでいると考えられます。
APIとは?
AIのAPIではなくwebサービスにつかわれるAPIを解説しますと、API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェアアプリケーションが相互に通信し、データを交換するためのインターフェースです。ウェブページにインタラクションを追加するために使用され、ユーザーからのリクエストに応じてデータを返す仕組みです。
APIの基本的な役割は、異なるソフトウェアシステムがシームレスに連携し、機能やデータを共有できるようにすることです。これにより、開発者は既存の機能を再利用し、新しいアプリケーションやサービスを迅速に構築することができます。
簡単に言うと、APIはソフトウェア間の「会話のルール」であり、効率的なデータ交換と機能連携を可能にします。
Yanghua Jinは、日本ではGoogle MapsのAPIや天気予報、日経平均株価などのAPIが一部で使用されているものの、本来のAjaxの恩恵を受けるサイトは非常に少ないという事を指摘しています。
日本でAPIの利用が進んでいない背景
システム全体の連携不足:
日本では、個別のAPI利用は進んでいますが、システム全体がAPIを通じてシームレスに連携するケースはまだ少ないです。これは、システムの設計段階でAPIファーストのアプローチが採用されていないためです。
例: 一部のデータや機能はAPIで提供されているが、異なるシステム間でのデータ交換や統合が手動やCSVファイルを介して行われることが多い。
企業文化と技術の遅れ:
日本の多くの企業は、新しい技術を取り入れる際に慎重であり、既存のシステムやプロセスを変更することに抵抗があります。これが、APIを活用した自動化や効率化の妨げとなっています。
例: 新しいAPIを導入するためのリソースや専門知識が不足しており、既存の手動プロセスに依存している。
教育とトレーニングの不足:
APIの利用や開発に関する教育やトレーニングが不足しており、APIを効果的に活用できる開発者が限られています。これにより、APIの利用が進まない原因となっています。
例: APIの設計や実装に関するベストプラクティスが社内で共有されておらず、開発者が個別に学ぶ必要がある。
yifei e/λとは何者?
yifei e/λ(Yanghua Jin)はSpellbrushの日本リードで、niji/midjourney研究チームの大規模AIモデルトレーニングを担当しており、渋谷を拠点にしています。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
まず、yifei e/λ(Yanghua Jin)のバックグラウンドから解説していきます。Xのアカウントが何者なのか考察してみますと、こんなプロフィールが浮かび上がりました。
背景と専門性:
ex-PHD CERN: 以前CERN(欧州原子核研究機構)で博士課程を修了していることを示しています。CERNは粒子物理学の研究機関として有名なので、このアカウントの持ち主は高度な物理学の知識と研究経験を持っていると考えられます。
femboy enjoyer: フェムボーイ(女性的な男性)に関心を持っている、もしくは自身がフェムボーイである可能性を示しています。
??? in tokyo: 東京に住んでいることがわかりますが、職業や具体的な役職は明示されていません。
python stan: Pythonプログラミング言語を非常に愛好していることを示しています。
ことねP: ことねプロデューサーという意味で、ことね(具体的には不明ですが、おそらくアニメやゲームのキャラクター)に関連する活動を行っていることを示しているかもしれません。
位置情報:
Tokyo-to, Japan: 東京都に住んでいることを示しています。
meetmeinshibuya.com: 渋谷での活動や関心があることを示唆しています。
アカウント作成日:
2017年9月からTwitterを利用しています: 長い期間Twitterを利用していることがわかります。
総合すると、yifei e/λ(Yanghua Jin)は、物理学の高い知識を持ち、東京に住んでいて、Pythonプログラミングや特定のキャラクターに関する活動にも関心がある人物であることがわかります。また、フェムボーイに関連するアイデンティティや興味も持っていることが示唆されています。
yifei e/λ(Yanghua Jin)のプロフィール
Yanghua JinはSpellbrushの日本リードで、niji/midjourney研究チームの大規模AIモデルトレーニングを担当しています。東京在住の彼がMidjourneyとSpellbrushのコラボレーションでNijiモデルの開発を担当しているという点を考慮すると、MidjourneyやSpellbrushが日本に拠点を持っている可能性が高いです。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
なぜ日本のwebサービスではAPIを使わないのか!?
Yifeiさんが言っている「no one uses any apis」というコメントは、ウェブ開発においてAPIを活用して効率的にデータを交換するのではなく、CSVファイルをやり取りするなど、旧来の方法に頼っていることを批判しています。このコメントはAIのAPIに限定されず、一般的なウェブ技術の現状に対する批判として理解するのが適切です。
彼が指摘している手動でCSVファイルをやり取りしている状況は、まだ一部の企業や組織が古い業務プロセスやツールに依存していることを示しています。具体的には、以下のようなことが考えられます:
旧来の業務プロセス:
多くの企業がまだWindowsのオフィススイート(例えばExcelやAccess)を主要なデータ管理ツールとして使用していることがあります。これにより、データの交換や共有が手動で行われることが多く、APIや自動化されたデータ連携の利用が遅れている場合があります。
システムの非効率性:
APIの利用が進んでいる企業や業界もありますが、全ての企業が最新の技術を採用しているわけではありません。特に大規模な企業や官公庁では、既存のシステムを更新するコストやリスクを考慮して、従来の方法を継続している場合があります。
技術的な課題:
APIの導入には技術的な知識やスキルが必要です。特に中小企業や技術的なリソースが限られている組織では、APIの導入が遅れる傾向があります。そのため、簡便な方法としてCSVファイルのやり取りが続いていることが考えられます。
文化的な要因:
一部の企業文化や業務慣習が、新しい技術の導入を遅らせる要因となっている場合もあります。新しい技術に対する抵抗感や、既存のプロセスに慣れた従業員の対応などが影響します。
このような背景から、Yifeiさんの指摘する「日本はまだWeb 0.5の状態」というコメントは、APIの利用が進んでいない現状や、手動でのデータ管理が依然として行われている状況を批判的に述べていると考えられます。APIの利用が進むことで、業務プロセスの効率化やデータの正確性が向上し、競争力の強化につながる可能性があります。
アメリカのweb業界
アメリカのウェブサイトにおけるAPIの利用状況は非常に活発で、多くの業界でAPIが広く採用されています。以下はその現状についての概要です:
APIの利用の広がり:
APIはアメリカのウェブサイトで標準的に利用されており、特に開発者向けのツールやサービスが豊富に提供されています。OpenAPIなどの標準が普及しており、APIの設計、実装、テストが効率化されています。
JavaScriptとNode.jsの普及:
JavaScriptは、約98.7%のウェブサイトで使用されており、ウェブ開発の主要な言語となっています。これに伴い、Node.jsも広く利用されており、ウェブサーバーやリアルタイムアプリケーションの構築に重要な役割を果たしています。
アクセス可能性とユーザビリティ:
ウェブアクセシビリティに関する取り組みも進んでおり、トップ100万サイトのアクセシビリティ評価が定期的に行われています。これにより、ARIA属性などの利用が増加している一方で、適切な実装が求められています。
APIを利用したデータアクセス:
アメリカでは、政府機関や企業が提供するAPIを通じて、さまざまなデータにアクセスできるようになっています。例えば、アメリカの国勢調査データやエネルギー消費データなど、多くの分野でAPIが活用されています。
これらの点から、アメリカではAPIの利用が広範に浸透しており、技術的な進歩がウェブ開発の効率化とアクセシビリティの向上に寄与しています。
日本の現状に当惑しているリポストを追ってみる
One thing I never understood about Japanese websites (all Asian sites actually) is why they love to fill up every inch of whitespace with text
— NeonNoodle22🍜 (@NeonNoodle22) July 3, 2024
日本のウェブサイト(実際はアジアのサイトすべて)で私が理解できなかったことの一つは、なぜ彼らは余白を隅々までテキストで埋めるのが好きなのかということだ。
これに対して、彼は下のレスを返しています。
Newspaper era thinking
— yifei e/λ (@yifever) July 3, 2024
彼は「新聞時代の考え方」と言っていますが、以前「2000年から抜けられない日本のwebサイトという中華系アメリカ人のポスト」で引用したした考察によると、「日本人は情報をより全体的に認識するのに対し、アメリカ人は焦点を 1 つに選んで注意を向ける傾向がある」という事らしいです。つまり、「日本のサイトはできるだけ少ないスペースにできるだけ多くの情報を詰め込む」性分は「新聞時代の考え方」なのではなく空間認識の違いから来るもので未来永劫変わらない物なのかもしれません。デジタル庁が世界標準のfigmaのUIテンプレートを提供していますが、果たして日本人が十分に余白をとったシンプルなUIに移行できるのかと言ったら、性分的に無理なのかもしれません。デジタル庁の提供するfigmaのUIテンプレートについては下記のNoteで紹介していますので合わせてご覧ください。
企業はポイントエコシステムに閉じ込められている!?
Yifeiさんは「まさにおっしゃる通り!」としか言えない発言をしています。
hehe wait till you find out why it's in this state, businesses are conservative af, and consumers are locked into "points" ecosystems
— yifei e/λ (@yifever) July 3, 2024
へへ、なぜこんな状態になっているのか分かるまで待ってください。企業は超保守的で、消費者は「ポイント」エコシステムに閉じ込められています
いやあ、企業と言わず、日本政府もマイナポイントなど、ポイントで釣るスタイルですけどね。
日本は物理ものづくりの国
こんな指摘がありましたが、そのお家芸のものづくりが円高時代に全て中国などに工場を移してしまい空洞化してしまったので、国内生産に戻すのが非常に大変な作業になっている様です。
They are just really bad at software in general. Which is very lucky for the US, because the Japanese are really great at hardware, so if they could also do software well they would have completely taken over the information economy instead of just beaten us at VCRs and TVs and…
— Jeffrey Emanuel (@doodlestein) July 3, 2024
彼らはソフトウェア全般が本当に下手です。これは米国にとって非常に幸運なことです。なぜなら、日本人はハードウェアが本当に優れているからです。ソフトウェアもうまく作れれば、VCR や TV などで米国に勝つだけでなく、情報経済を完全に掌握していたでしょう。
日本の企業文化はリスク回避的であり、革新よりも安定を重視する傾向があります。このため、新しい技術の導入や、ソフトウェア開発における柔軟なアプローチが取りづらい状況があると言われています。
最近では、スタートアップの台頭や新しい技術に対する関心の高まりなど、日本でもソフトウェア分野での変化が見られます。これらの動きを支援し、さらに発展させるための政策や教育の改革が必要です。もしYifeiさん達MidjourneyのNiji開発者がその流れを加速してくれたら嬉しいのですが、彼らのやり方が間違っていたため、現在Niji-journeyは日本の絵師達との完全なる敵対関係にあると言えるでしょう。
あーこれはITゼネコンの事を言ってるなと思われるご指摘
When I worked there I realized there will never be a good Japanese software company. They had a method of getting out of poverty post WW2 and are now a man with a hammer.
— Kas (@Kassandra_Koala) July 3, 2024
They took each line of error code for one release of software, wrote it out, wrote what it means, put it in…
そこで働いていたとき、日本には良いソフトウェア会社は決して存在しないだろうと悟りました。彼らは第二次世界大戦後に貧困から抜け出す方法を持っていて、今ではハンマーを持った男です。 彼らは、ソフトウェアのリリースごとにエラー コードの各行を取り出して書き出し、その意味を書き込み、バインダーに入れて棚に置きました。 彼らの質問は極めて難解で、まったく無意味なもので、ツールの操作やそれが彼らに何をもたらすのかについて新たな洞察はまったく得られませんでした。 それは後進的で、神経質で、ひどく遅いように見えました。
某、ITゼネコン最大手で働いた経験がある筆者から説明しますと、webサイトの修正があったとしたら、全修正箇所をいちいち紙でプリントします。一箇所ずつプリントし、その紙には全て上部に判子を押すための四角い枠が5〜10個並んでいます。その正方形の枠の中には、ボトムアップでメクラ判が押されていくわけです。1つの企業サイトの修正で発生するその修正箇所プリントの量は、段ボール箱5〜12個分に及びます。
せっかく日本に好意的なYanghua Jinさんのようなウィアブーな開発者がスタートアップを起こしても、匙を投げて帰国してしまう懸念が生じます。効率的な承認プロセスの導入や、デジタルツールの積極的な活用、そしてイノベーションを奨励する企業文化の醸成を進めることで、魅力的な環境を整えましょう。こうして、才能ある開発者が日本で成功を収めるための基盤を築くことが重要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1720041579091-hNNOX38Foc.png?width=1200)
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